将棋大賞、Abema TVトーナメント。

2020-04-03 | 将棋
第47回将棋大賞受賞者のお知らせ

2013年以来、2度目の最優秀棋士賞を受賞しました。1年前は2冠、という状態でしたが、3冠+名人挑戦権に持ってこれたので、成功と言える年度だったと思います。ただ、1年後はどうなっているのか分からないのが勝負の世界の厳しいところなので、持続できるように考えて取り組んでいきたいです。

明日4日(土)は19:00~Abema TVトーナメント ドラフト会議が放送されます。

収録は1月上旬に行われましたが、放送時に世界がこんなことになってるとは思いもしませんでした。そんな中ですが、見所を紹介します。
今回のトーナメントはタイトル保持者+A級棋士の12名がリーダーとなり、2名をドラフトで選出して3人1組のチームを作ります。
野球ファンの方には説明不要と思いますが、指名が重なった場合(競合)はクジ引きとなり、それに外れたら再度指名を行います。野球では「外れ1位」という言い方をしますが、この場合は他チームが1位指名を終えた段階での指名となるので、いい選手は既に取られていることになり
「クジ引きで外れるくらいなら、競合は避けてみんなが2番手~6番手あたりの評価をしている選手を取ったほうがいいな」という考えが出てきます。競合にならず、クジ引き無しで指名に成功することを「1本釣り」といいます。
野球とは違ってリーダーを含む3人でチームを作るので、チープのコンセプトから逆算、という発想も出てきます。競合、1本釣り、チームカラーといったことを考えながらリーダーは指名する棋士を選んだのではないかと。棋士が棋士を選ぶというのは将棋界では初めての試みなので、ぜひお楽しみ下さい。
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