竜王戦。

2019-10-12 | 将棋
前回の記事はアクセス数が多く、髪の話題をすればいいんですね、なるほどw

竜王戦が始まりました。どこで解説をさせてもらうかとかは未定ですが「将棋の日」と合わせて行われる甲府の第4局は現地にいると思います。
開幕局は振り駒に注目が集まりますが、奇数局先手番のメリットとしては先手番が勝つシリーズになった時に先に王手を掛けられる、というのがあります。デメリットは開幕戦から落とせない重要局になる、ということでしょうか。初戦よりは2戦目以降の方が気持ちも乗ってきて状態がいいように思いますし。
振り駒の将棋での準備は後手番に比重を置く棋士が多いと思います。奇数局先手番の場合、開幕戦は準備が薄い先手番だけど、落とすと後が苦しくなる、というプレッシャーが掛かる状態かと。
もっとも、番勝負の開幕戦でどちらを引きたいか、というのは相手やその時の流行戦型によって変わるので、有利不利という差が生じるほどのものではないですけど。

度々取り上げていますが、先後の勝率差は公式戦全体の1年間では53-47程度になることが多いです。棋士個人で見ると人によって違って、先後の勝率差が少ないことで知られる広瀬竜王は2%ほどなのに対して豊島名人は9%ほど違い、私も8%台で似たような数字です。(渡辺勝率、先手だと約70%、後手だと約62%)(通算)
10%弱の差ってどれくらいか、というのを他のスポーツで例えるとプロ野球の阪神、広島の今年のホームとビジターの勝率の差がこんな感じでした。両チームのファンの方はこれで実感できるはずw
読売新聞に掲載された展望記事、見開きで情報も多くて良かったです。豊島名人がNBA観戦が趣味というのは初出の情報でしょうか、私も知りませんでした。
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