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77手目▲23銀成と、金を取って、この将棋では初めて先手優勢になりました。後手玉はかなり危ないので、普通は100手以内で先手が勝てるところだと思いますが・・・。ここからピタッと追走されてプレッシャーをかけられ続けて、それでもやっとの思いで逃げ切ったかと・・・。
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123手目に▲85同香として△74玉の場合の変化図で、ここで後手玉への寄せが分からなかったんですが、▲73金と打つのではなく、寄って詰むんですね。これが見えているか、いないかの差が勝敗を決めました。
将棋の作りとしては悪くなかったんですけどね、67手目▲24歩は「▲83歩が第一感だけど歩が足りなくなるので▲24歩が優先」という思考に至って手応えがあった手で藤井二冠も「見えていなかった」と言ってましたし(笑)
最後は残念ではありましたが、その前を思えば、あの時点では難解な1通りしか勝ちがないくらいに追い詰められていました。二枚の角をXのように大きく使って粘られて、勝っているはずのこちらが余裕がなくなっていった、という終盤戦でした。