2024年06月24日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア業界 来年2025年スケトウダラTAC設定 需給バランス考慮 科学的勧告より少ない数量を求める]
ロシア漁業庁長官シェスタコフは、来年2025年のスケトウダラのTAC設定について、その需給バランスを考慮し、ロシア業界が科学的勧告よりも少ない数量を求めていることを明らかにした。
主な対象はベーリング海域の設定と指摘されている。
今年2024年3月、ロシア科学研究機関は来年2025年の極東海域におけるスケトウダラのTAC設定について、前年となる今年2024年より12%増の255万4,300トンを勧告した。
スケトウダラ漁業者協会、漁船船主協会、そして全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペは、パンデミック後の輸出の再構築と、非友好国による制裁の発動による供給体制の変化等を指摘している。
シェスタコフは、TAC設定は①科学的根拠に基づく資源評価、②市場分析、そして③漁業者の事業計画等に基づき行われ、国家予算を含め、収益性と輸出収入を維持することが重要だと語り、引き続き、フィレ、ミンス、すり身等の高次加工製品を増産し、当該セクターを付加価値産業化して、輸出量を増加させる方針に変化はないと加えた。
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