ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

米国とのIUU漁業防止協定に署名

2015-09-15 09:53:19 | 日記


2015年09月14日
モスクワ発
[米国とのIUU漁業防止協定に署名]
ロシア漁業庁は、2015年9月9日から同11日までの間、ポートランドで開催されたロ米政府間諮問委員会第26回会合において、同庁副長官ソコロフと米国代表がIUU漁業(密漁密輸)防止協定に署名したと発表した。
この調印式にはアラスカ・カニ漁業者協会ほか米国業界団体も同席した。

2015年09月11日
モスクワ発
[米国とのIUU漁業防止協定署名を指示]
ロシア漁業庁は、ロシア農業省が、米国との協議終了後、同国との密漁密輸(IUU漁業)防止協定に署名するよう政府から指示を受けていると発表した。
ロシア政府は、農業省と外務省による米国との密漁密輸(IUU漁業)防止協定案を承認している。
同政府は、米国とのIUU漁業防止に関する協議終了後、この協定に署名するよう農業省へ指示をした。

(関連過去情報)

2015年09月03日 モスクワ発
[ロシア 米国とのIUU漁業協定の調印を予定する]
ロシア漁業庁は、2015年9月9日から同12日までの間、ポートランドで開催されるロ米政府間諮問委員会第26回会合において、米国の代表と会い、同庁副長官ソコロフがIUU漁業(密漁密輸)防止協定に署名する予定だと発表した。
同庁は2015年5月14日、米国とのIUU漁業防止にかかる政府間協定について協議を行い、その草案に合意し、署名に向け国内手続きを開始する意図を確認した経緯にある。

2015年04月01日 モスクワ発
[ロシア海域IUU漁業カニが米国タスクフォースの対象となる]
米国大統領は、行動計画の中で、IUU漁業(密漁密輸)と水産市場における偽装を阻止するためのタスクフォース(具体的な特定の目的のために一時的に編成される部局や組織)を設置し、今年2015年7月には、輸入を含めた水産物製品の“危険リスト”と特別管理を発表すると明らかにした。
米国カニ生産業界によると、これまで、同国水産市場に悪影響を与えてきた、ロシア海域でのIUU漁業によるカニの供給もこのリストに含まれることになる。
2000年のデータで、米国カニ漁業による合法製品が、ロシアのIUU漁業カニにより受けた経済的損害は6億ドルと推定されていた。
また、米国カニ生産業界は、ロシア海域でのIUU漁業によるカニが中国と韓国を経由して、ロンダリングされ市場へ供給されてくる実態を指摘している。
米国海洋大気庁海洋漁業局は、現時点において、“危険リスト”に含まれる魚種等を明らかにすることはできないが、カニについては大規模なIUU漁業の実態に関する証拠もあり、当該リストの上位に位置づけられる可能性が高いと示唆した。

2014年08月25日 米国発
[アラスカ・カニ業界がロシアからの水産物輸入禁止をオバマへ要請]
米国水産業界紙は、Alaska Bering Sea Crabbers (“ABSC”) アラスカ・ベーリング海カニ漁業者協会が、ロシアから米国への水産物輸入禁止を大統領バラク・オバマへ要請したと伝えた。
“ABSC”はロシア大統領プーチンが、米国、西側諸国からのウクライナ問題にかかる経済制裁への報復措置として、水産物の輸入を禁止したことを指摘、彼が、自らの外交政策目標を達成するためにロシア経済のあり方を捻じ曲げるのであれば、米国もそれに追随、対応すべき時がきたと声明で言及した。
更に、“ABSC”は、世界自然保護基金やアラスカのマクダウェル・グループ等の複数の情報を引用し、ロシアのカニ漁業が、IUU漁業に関与していると批判、米国に“かなりの数量”が供給され、同国の消費者は、無意識にこれに加担する結果となっていたと指摘した。

2013年05月06日 モスクワ発
[ロシア漁業庁は米国とIUU漁業防止に取り組む]
ロシア漁業庁は、米国と早期にIUU漁業(密漁密輸)防止協定を締結することになるだろうと発表した。
その理由として、国際市場へロシアから大量の密漁カニ製品が流入し、アラスカ産カニの価格が、昨年2012年、前年対比で25%下落したことを、米国ベーリング海カニ漁業者協会が、大きな問題として捉え、その対策を求めていること等を指摘している。
ロシア漁業庁は、2013年4月29日、長官クライニーが、1998年5月31日付の米国との漁業協力協定に基づき、共同声明に、米国海洋大気庁NOAA代表サリヴァンとともに調印、IUU漁業(密漁密輸)防止への協力が盛り込まれていると発表していた。

2013年04月29日 モスクワ発
[長官クライニーが米国海洋大気庁との共同声明に調印]
ロシア漁業庁は、米国出張中の同庁長官クライニーが、1998年5月31日付の米国との漁業協力協定に基づき、本日2013年4月29日付で、共同声明に、米国海洋大気庁NOAA代表サリヴァンとともに調印したと発表した。
なお、この声明には、IUU漁業(密漁密輸)防止、ベーリング海中央部のスケトウダラ資源の保存、管理にかかる協力等が盛り込まれている。

2013年04月05日 ウラヂオストク発
[米国卸売業界は合法漁獲ロシア産カニに関心をもつ]
ロシア極東カニ漁業者協会は、海外市場における合法漁獲カニ製品の販売促進活動を行っている。
同協会は”持続可能な漁業パートナーシップ”および卸売流通消費団体との連携の強化を準備している。
先月2013年3月、ボストン国際水産見本市において、同協会会長ドウプリャコフは世界自然保護基金WWF”持続可能な漁業パートナーシップ”及び米国のカニ卸売業者バイヤーと協議を行った。
米国卸売業者バイヤーは、ロシア産の密漁製品の出荷体制に懸念を表明し、これに対してドウプリャコフは、それを防止するための協会の取組状況と、2008年当時と比較した場合、密漁密輸製品の流通が減少傾向にあることを、輸出先国の通関実績等公式データを引用し説明したとしている。
米国では、流通の段階でそれが密漁製品だと分かったときの補償問題が大きく、卸売業者バイヤーは合法漁獲製品を求めている。
一方、ロシア極東カニ漁業者協会も、IUU漁業(密漁密輸)防止を、業界団体として最重要課題に位置づけている。
昨年2012年、同じく、ボストン国際水産見本市において、末端の消費段階における小売チェーン等と連動した活動を行う”持続可能な漁業パートナーシップ”とロシア極東カニ漁業者協会は、極東のカニ漁業の向上に関する覚書を締結、更に同年6月には、2013年末までの共同行動計画にも合意している。
なお、今年のボストン国際水産見本市で、ドウプリャコフは、アラスカ・ベーリング海カニ漁業者協会理事マーク・グリーソンとも会った。
グリーソンは、ロシアのカニIUU漁業(密漁密輸)製品が市場価格に悪影響を与えていると指摘する一方で、現在のロシア極東カニ漁業者協会による、この問題への積極的な取り組みを支持すると表明した。

2013年04月04日 米国発
[アラスカ漁業者がロシアのカニ密漁製品による市場形成被害を指摘]
アラスカのカニ漁業者は、ロシアの密漁製品の市場に与える悪影響を指摘している。
ロシアの密漁が、カニ市場価格を下落させている。
ベーリング海カニ漁業者協会は、国際市場へロシアによる大量の密漁カニ製品が流入し、アラスカ産カニ価格が、昨年2012年、前年対比で25%下落したと指摘している。
同協会の代表者の一人は、密漁は危険な行為だが、その分、彼らに対価を与えており、同時にアラスカの業界に、間違いなく大きな経済的悪影響を与えていると語った。

2012年12月26日 ノルウエー発 
[海からの眺め 米国業界とロシアのカニ密漁]
ロシア海域産カニの多くが密漁製品であるにもかかわらず、ここ数年は、実際の市場サイズにあった供給数量となっている。
アラスカシーフードマーケティング協会(ASMI)は、水産物市場の現状について声明を発表した。
情報によると、今年2012年のロシア海域のタラバガニのTACは9,300トンだった。
しかし、米国と日本の会社が輸入した冷凍カニ足製品の数量は同年10月期末現在で1万3,100トンで、原魚換算ベースにすると1万9,800トンに達し、TACの実に2倍の数量となる。
また、同年8月期には、米国と日本のカニの輸入量は70%増加した。
アラスカ・ベーリング海カニ漁業者協会理事マーク・グリーソンは、ロシア海域産密漁カニ製品は現在増加傾向だが、過去の数量に比較して大きくない、しかしながら、それがまだ重要な問題として存在しているのは事実だと語り、ロシア海域のカニ密漁は、供給過剰を招き、価格を下落させる負の影響をもたらすと、現状に満足していない旨を加えた。
今年2012年、価格は昨年2011年より25%下落した。
昨年2011年、冷凍カニ足はFOBアラスカ州で20ドル(EUR15.20)/ポンドで販売されたが、今年2012年は、FOBアラスカ州で15ドル(EUR11.39)/ポンドとなった。
にもかかわらず、1971年からカニを扱う最大の取引所ICEの理事ジェイク・ヤコブセンは、15ドル/ポンドは、まだ、さほど文句のない価格だと語り、ロシアの違法なカニ次第で、より悪化する可能性もあると指摘している。
ロシア海域産カニの多くが密漁製品だが、それらは、数年前から市場に浸透し、実際の流通に見合った供給量になっていたということだ。
コメント
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