彼が死んで以来、私の心は焼け野原のように野蛮で、寂しいものに
なってしまったように思います。楽しかった日々や嬉しかった出来事、
彼の悪戯に手を焼いたり怒ったり。そういったものがどこまでも
どこまでも広がる、寂しい「廃墟」です。でも、どこかしら暖かく、
いつまでもここに居たいと思う不思議な「廃墟」。
それなりに笑って、仕事をして、ご飯を食べて、友人と過ごしたり
していても、彼のいない寂しさは降り止まない雨、あるいはこれ以上
貯水できないダムから溢れる水のように、私を浸しています。最近、
理解力や記憶力、物事を取り組む意欲が削がれてしまうほどに、
私の心をひたひたにしています。
昨日だって、今日だって。多分、明日だって。
時間が過ぎれば慣れては来るものの、そうなる事でより不在を強く
感じてしまうのです。撫でるしぐさをしてみても柔らかな触感は無く、
ただ空を切るばかり。抱き寄せるしぐさをしてみても、重量はなく
指と指の谷を合わせてしまうだけ。
彼の餌皿も水入れもリードもトイレも何もかも、何もかもそのまま。
いないのは主の彼だけ。いつ帰ってきても困らないのに、もう二度と。
これでもあまり考えないようにしているのですが、車窓を眺めて
いたり、PCの処理待ちの時などにどうしても考えてしまうのです。
現世で会えないのなら、せめて夢見位には出てきて欲しいなぁ・・・。
一度会えれば、この鬱々とした気分も変わるだろうに。
なってしまったように思います。楽しかった日々や嬉しかった出来事、
彼の悪戯に手を焼いたり怒ったり。そういったものがどこまでも
どこまでも広がる、寂しい「廃墟」です。でも、どこかしら暖かく、
いつまでもここに居たいと思う不思議な「廃墟」。
それなりに笑って、仕事をして、ご飯を食べて、友人と過ごしたり
していても、彼のいない寂しさは降り止まない雨、あるいはこれ以上
貯水できないダムから溢れる水のように、私を浸しています。最近、
理解力や記憶力、物事を取り組む意欲が削がれてしまうほどに、
私の心をひたひたにしています。
昨日だって、今日だって。多分、明日だって。
時間が過ぎれば慣れては来るものの、そうなる事でより不在を強く
感じてしまうのです。撫でるしぐさをしてみても柔らかな触感は無く、
ただ空を切るばかり。抱き寄せるしぐさをしてみても、重量はなく
指と指の谷を合わせてしまうだけ。
彼の餌皿も水入れもリードもトイレも何もかも、何もかもそのまま。
いないのは主の彼だけ。いつ帰ってきても困らないのに、もう二度と。
これでもあまり考えないようにしているのですが、車窓を眺めて
いたり、PCの処理待ちの時などにどうしても考えてしまうのです。
現世で会えないのなら、せめて夢見位には出てきて欲しいなぁ・・・。
一度会えれば、この鬱々とした気分も変わるだろうに。