globe「new deal」

globe初のミニアルバム。

会社の帰り道、普段は「何かないかな？」と暇つぶし
がてら立ち寄る量販店に「これ」を買う為だけに
寄りました。

平積みのコーナー、globe以外のアーティストが
手がける沢山のアルバム。周りで買おうかどうか
悩む人たちを尻目に、迷わず「これ」を手に
しました。

久しぶりに、購入することが嬉しいと思えました
（裏ジャケットを眺めて、5曲は寂しいと思いましたが）。
春に「maniac」が出たばかりだと言うのに。
これもジャケットのKEIKOがオハイソ風である
ことの効果でしょうか。

さて、楽曲のほうですが、期待以上の素晴らしい
出来で、聞けば聞くほど満たされていきます。
特にタイトルは・・・な「Hey Say Hey Yeah! 」が
珠玉の一曲です。メロディアスなAパートから、
一気に駆け上がる失踪感溢れるサビのコンビネイションが
夏らしい、爽やかな1曲（とはいえ、別れの歌かつ
明日への不安溢れる歌詞だけど）に仕立てられてます。

全体的な印象として、TMNっぽさが垣間見えます。
TK的には、まさに「newdeal」なのかもしれません。

どうせ「new deal」ならglobe最後期とも言える
「soldier」のバンドmixを入れないほうが
よかったのでは。故に満点でなく80点位。

老犬との日々

我が家の愛犬がこの夏で17歳になります。人間で言えば
90歳ほどなのでしょうか。小型犬の宿命である白内障、
心疾患を抱えていますが、日に2回、えさ入れをきちんと
空っぽにしています。

正確な誕生日はわかりませんが、8月生まれと言うことだけは
確かです。そして我が家に来たのは9月。彼は母のかばんに入れ
られ、大きさはひよこ程度しかありませんでした。階段はおろか、
障子の敷居、畳の縁すら越えられず、悲痛な鳴き声を出しては
助けを求めていました。

そんな彼も、半年しないうちに階段を上り下りできるようになり、
一度駆け出すと猟犬の本領を発揮し、誰も追いつけないほど速く
速く駆けていきました。

そんな日々はあまりに遠すぎて、懐かしい程度では片付けられ
ません。青空の下、長い耳を風にそよがせて気持ちよさそうに
していた彼は、今私の足元で寝息を立てています。今に限らず
一日の大半を。時々、発作で苦しそうに咳き込みながら。

先日、インターネットのニュースで「老犬介護」なる言葉が
ありました。人間と同じように、年老いた犬は健康面のリスクを
多数抱えています。がん、心臓疾患、そして痴呆。病気だけで
なく、体が衰え、自力による食事や排泄すら困難になります。

幸い、我が家の愛犬は下の締りが悪いものの、意識ははっきり
しているようです（夜間徘徊はしていますが）。むしろ老いて
愛おしさが増したようにすら思います。

それでも世話をするのは元気な頃に比べ、何倍も手間のかかる
物となりました。見た目は子犬と言われれば通りそうですが、
90歳のご老人が抱えるリスクと同じものを抱えているのですから。

長生きしてくれればとは思うものの、苦しまず往生し、病や衰え
から開放されて魂の姿のまま、公園や川べりを走ることも幸せなの
ではとも思うのです（その日が来たとき、私はとても仕事などに
いけないくらいに、心痛に沈むだろうけれど。私だけでなく家族
だれもが）。

遅かれ早かれ、その時は来ます。

その時までは変わらず足元で寝息を立てて、たまに尻尾を振って
じゃれついておくれ。私たち家族の大事なプードル犬。