黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

eyewear

2006-08-09 22:57:21 | Weblog
今日は台風は上陸していないけれど、台風一過で広がる青空に
似た空が広がった真夏日でした。夕暮れ、東の空から黄身餡色の
満月が芳醇さを香らせて昇って来ました。

輪郭はシャープで、月とその周りに広がる宇宙空間の境目を
私に知らせてくれます。そばには知らぬ間に一番星。夏は宵、
気温も湿度も高いですが、日差しが止むだけでもその言葉は
真だと思われます。

ところが眼鏡を月も一番星も何もかも、輪郭を失い、アヤフヤに
なって全く別物となります。全く、全く、全く別物。

眼鏡を掛け始めて16年ほど、その間中、私はレンズ越しでしか
世界を正しく見ることが出来なくなりました。いや、レンズ越し
という時点で正しくない、全てのものが「作り物」なのかも
知れませんが。

大人になるにつれて、単なる「視力矯正器」だった眼鏡は
「仮面」の役割を果たしていることにも気がつきました。
眼鏡を掛けていれば、本心を見られることも内容に思うのです。
私自身も、眼鏡を掛けている私を演じているような気分に
なります。眼鏡を掛けている間中、本当の私は心のどこぞで
眠っているのです。

もちろん「視力矯正器」としての使用が主目的ですけれどね。

レンズの外に「事実」。
レンズの中に「真実」。
レンズの内に「欺瞞」。

死ぬまでそれらを内包しながら、私は眼鏡を掛け続けるのでしょう。
コメント (3)
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貴賎

2006-08-09 00:59:54 | Weblog
私、怒っています。
相当に。

知人からパソコンに関する質問を受けてました。
普段、安易にそういう質問には答えないのですが、
「困っているだろうな」と思い、お答えしました。

私もこれで糊口をしのいでいる訳ですから、安易に
答えたくないのです(だれだってそうでしょう?
医者はただで知人を手術しますか?)。

トラブルを避けたいだけで、別に見返りを
求めているわけじゃないけれど、「ありがとう」の
一言くらいあってもいいのでは?

そりゃあ、その人の着物を作ると言う特殊な仕事に比べたら、
PC弄くったり、DB構築したり、PGしたりってのは全然
高尚な仕事ではないでしょうけれど、私は曲がりなりにも
プロフェッショナルとして、これで生計を立てているの
ですから。

私は酷く馬鹿にされた気分になりました。

いやみの一つでも返そうかと思いましたが、心遣いの
ない人にいやみを言っても真意が伝わらないと
思い、止めました。


ああ、本当に腹立たしいし、物凄く悲しい・・・。
私は妹ちゃん以外からの質問は二度と受けない。
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