Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車整備用 倒立台 作ります

2017-05-18 20:19:40 | メンテ 用品
自転車のメンテナンスに使う整備台の一つ倒立台(とうりつだい) 
これは昔から競輪選手の人達が愛用し少なくとも50年以上前から使われて来ました
ただこれの良い物が中々手に入らない様なので自作します




倒立台も市販されている様ですが 一般の人が手に入る物は
使い勝手の良い物が無いと聞きます だったら自分の使い勝手に
合せ作ってしまいましょう







これも今迄に何個も作っていますが 欲しいと言う人が表れ
私の手元に残りません(笑) これは 25mm のアングル鋼を
切断しています 土台=ベースに使います






ハンドルの受けになる脚の曲げ加工をしています 
13mm 程度の鉄の丸棒を使うのも良いですが 
今回は建築の基礎に使うアンカーボルトを選びました






それを必要な寸法に切り取ります






これはハンドルを受ける部分ですが アンカーボルトを
この様に使い後で溶接します ここで木の角材やビスを
使っているのは溶接をする時に 両手を上手く使いたい
為の工夫です




必要な材料の寸法切りが終わったのでそれらを溶接し
組立てを始めています






溶接をする時には強い光のアークから目を守るために
遮光性の強い保護メガネを使います これを掛けると
何も見えない程、色の濃いレンズが使われています




なるべく両手を自由に使いたいのでこれを買いました
溶接する母材と溶接棒を接触させる時には 素通しにし
アークが発生した瞬間にレンズを下げますがそのタイミングが
難しくて慣れるまで使えないです・・






結局今迄の 面 を使い進めます アングル鋼と
アンカーボルトのこの様な所を溶接して行きます




溶接機の調子が良くなったので凄く楽に仕事が
進みました とは言え結構時間の掛る作業です






形とすればこの様な物です 見た感じでは上手く
出来ていると思います






実際にはこの様に使います 自転車を逆様に
倒立させるので 倒立台と言うのですね
通常は正立の状態で整備をする事が多いので
最初は戸惑いますが、慣れればとても使い易い
整備台です じゃ色を塗って仕上げましょう






何時もならプラサフを使うのですが在庫が切れていました
今回は透明の錆止めを塗ってからシルバーを吹きましょう




合間に・・



折角溶接機も出しているので 塗装の乾燥を待つ間に
薄歯でチェーンレストを作りました 薄歯でこのタイプを
作っておくと使い途が広いですね






さて塗装の方は何度か重ね塗りをし シルバーと一部に
ブルーを使いました、この後クリアを塗って完成です






クリア塗装も施し完成です




昔に作ったものより少し改良しています
脚の曲げを少し大きくしています






実際に使ってみます 最初に作った奴より脚とハンドルの
クリアランスを大きくし ハンドルの奥を支える様にしています
この方が安心感があります





昔から競輪場の検車室には用意されていた倒立台 以前はあまり使わなかったのですが
これに慣れるととても整備台として優秀です これは誰も持って行かないでよ・・(笑)

コメント (13)
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