9月になって、転職市場も動き始めた。7月の種余をもらって退職する人が多く、8月は企業の夏休みもあるため、転職市場はあまり動かない。今4人ほど転職活動をしている方達の相談に乗っているが、年齢的なことが一番大きいネックだ。十分な経験もあるのに、第一関門の年齢で落とされる。それでもめげずに活動を続けることで、必ずドアは開かれると励ましている。
どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である。自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはずだ。でも、評価される人の共通点があると言うのだ。
人事は不公平だと言えると私は思う。職場の評価体系は不明瞭なこともあり、単に「営業成績が高い」とか、「〇〇の能力が高い」と言った単純な定量項目だけで人事評価は決まらない。周りからの評判やイメージ、上司との相性などの定性項目を組み合わせた立体的でわかりづらい評価体系になっていて、職場の同僚からの評判というものも重要なファクターになり得る。
この上司との相性がなかなか曲者で、上司も人間だから、必ずしも正しい評価をしているとは思っていない。 職場で「存在感がある」と「仕事ができる」と思われやすいのは、実際に仕事ができることに加えて、それ以外に他の人からの口コミや会議での発言をする等、存在感の大きさによって判断している要素があるからだ。
出世する人は、会議の場やみんなの注目が集まる場で戦略的に声を大きくし、同僚たちに無意識的によく発言する人→存在感がある人→仕事ができそうな人というイメージを植え付けている。
仕事ができそうなイメージができると、大きな仕事や重要な仕事も回って来やすくなり、結果的に出世のチャンスが高まる。 出世する人は「声の大きさ」を効果的に活用して、自分の存在感を高め、「仕事ができそう」と思われることが上手い。
「仕事ができそう」というイメージは、当然ですが好評価につながり、タイミングを見極めて、戦略的に大きい声を張り上げることがコスパ良く出世する秘密だというのだが、俄かには信じ難い。