昨日に引き続き、「直美(ちょくび)」とは、医学部を卒業して2年間の初期研修を終えた後に、そのまま美容医療に進む医師を指す言葉だ。「直美」は「直接美容外科」の略で、美容医療の需要の増加や若手医師の進路の選択肢の拡大に伴い、近年急増している。
「直美」と呼ばれる医師は、通常は後期研修を2年受けるべきところをスキップして美容医療に進むため、医療界から批判の声が上がっている。また、美容外科クリニックは病気を治すのではなく自由診療だ。もしも医療事故がおきた場合はどうなるのかな?とも思う。
もちろん国家試験を通過して医師免許を持っている方達だけど、経験不足と知識不足の直美を信頼できるのか?とも思う。しかし、市場では美容整形外科の需要は増えるばかりだ。美容整形大国、韓国の影響もあるだろうと思う。
今や男性でも美容整形を行う時代で、セールスマンで美容整形を行なっている方も多い。実際売上が違うという。他方、高齢になり瞼が下がってきて行う手術は保険適用で、形成外科で行うと聞いた。
「直美」の医師が増え続ければ、日本の医療制度そのものが崩壊する可能性があるという指摘もある。毎年、医師になるのが全体で約9000人で、ある試算によれば、年間約200人が美容医療に進んでいるという。
ある女性医師は、もともと整形外科を目指していたものの、臨床研修した病院では男性社会で家庭やプライベート大事にしている人は出世を諦めたといている様に見えた。仕事とプライベートの両方を充実させたいと思っていたので、整形外科の専門医に希望が持てなくなった。妊娠や育児をすする女性にとって、勤務地をある程度コントロールできるところが魅力的で直美を選択したという。
外科医の場合は、宿直が月に5〜6回程度あり、診療勤務してから宿直勤務をし、そのまま翌日診療業務になるというから激務だ。他方、直美は原則残業も宿直もない上に、報酬も莫大だから、直美を選択する医師が増えるのも納得だ。
直美が増える中で、美容整形外科医がどの程度の経験と技術を持っているかを知ることに他ならない。SNSの時代だから情報はいくらでも得られるだろうと思うけど、医師といってもいろいろってことで、診療を受ける側の私たちが直美の技術と経験を見極める時代が来たと言うことだと思う。