真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

大変な社会になってるんだと感じる

2019年04月15日 | Weblog
朝日新聞の社説を読んで、今の日本社会は大変なことになってるんだなと感じた。

「自由に考え、自由にものを言う。そんな当たり前の行為が、不当に制限されることがあってはならないはずなのに、民主主義の基盤を傷つける出来事が、最近も相次いでいる。

京都府南丹市は昨年11月、精神科医・香山リカさんの講演会を中止した。講演を妨害するような電話や、政治団体による街頭宣伝の予告が届いたためだ。予定されていた演題は「子どもの心を豊かにはぐくむために」。市は、母親や子の安全確保を理由に講師を変更した。

一昨年も同様の経緯をへて、香山さんの東京都内での講演会が取りやめになっている。当時、差別的な言動に反対するなど活発に発言していた香山さんは、ネット上で激しく攻撃されていたそうだ。今回の妨害行為の背景にも、香山さんの活動に対する敵意がうかがえる。

この例に限らない。憲法や基地問題などを取りあげた集会で、自治体が後援や共催を取り消す事例が絶えない。多様な言論を保障する責務の重さを、行政は認識してほしい。

もちろん、憎悪むき出しのヘイト行為などは健全な言論活動とは言えない。憲法が保障する表現の自由は、個人の尊厳を傷つけないことが前提であることを、確認しておきたい。

許しがたい別の嫌がらせ行為もある。女性差別などについて積極的に発言する議員や弁護士に、頼んだ覚えのない商品が送りつけられてきた事件だ。北九州市の村上聡子市議には昨夏以降、下着などが代金引換で配達された。加計問題で政権を批判した前川喜平元文部科学事務次官を招いて、講演会の司会をした後から始まった。」と書かれていた。

差別に反対したり、政権に厳しいことを言う、憲法の大切さを論じるなどの行為が攻撃対象にされるらしい。大人の社会がこういう風であれば、当然のこと、子供達や若者の間でも、SNSなどでの誹謗中傷は当たり前のごとく行われていると考えてよい。言葉の暴力を受けたものは、心に深く傷がつき、トラウマとして残る。こんな社会でよいのかと思う。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 青年失業率は25%に近いらしい | トップ | 文系の博士課程「進むと破滅」  »

Weblog」カテゴリの最新記事