真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

準備し過ぎの模範解答にウンザリ

2018年06月22日 | Weblog
就活も夏休み前に入り学生たちも熱が入っていることだろう。学生の中には何としても夏休み前に内定を取り付けつたいと考える。しかしである、内定を出すのは企業側で、学生に与えられているのは内定後に、最終的にその企業に行くかどうかの決定権だけだ。

そに前段階の内定を取らなければ話が始まらないと言うわけだ。鉄道会社が就活生に「アイスクリーム、コーヒー、うどんのなかでどれが好きか」と聞く重要なワケが実は有って、学生が用意周到に準備した質疑応答には恐らく含まれていない。

つまり企業は画一的な模範解答や無難な回答など期待しておらず、学生の本音を聞きたいだけなのだと思う。アイス、コーヒー、うどん、どれが好き?と言う想定外の質問に、多くの学生は戸惑う。都内大学に通うAくんはただいま就活真っ只中。慣れないスーツを着込み企業の説明会に赴いたり、大学の友人たちと情報交換したりしている、

彼氏には幼いころから働くことを夢見ている会社があり、鉄道会社である。幼少期に鉄道に魅せられた彼は、時とともに立派な鉄道オタクとして成長し、そして就活生となった今、彼が目指すのは“××鉄道”ただ一つとなっていた。

「こんなに××鉄道が好きなのだから、僕は絶対受かる」、そんな熱い想いをエントリーシートに込め、いよいよ迎えた一次面接。志望動機や大学でやってきたことなど、一通り想定していた質問に答え、そろそろ面接も終わりかな……と思った時、ふいに一人の面接官が口を開いた。

「あなたはアイスクリーム、コーヒー、うどんのなかでどれが好きですか?」あまりにも想定外だった。いったいこれはなんの質問なんだ……。ぐるぐると疑惑が頭を巡り、Aくんの顔からは大量の汗が噴き出し、思わず口から出た言葉は「××鉄道の車内で食べるなら、どれでも美味しいと思います」だった。後日彼のもとには××鉄道からお祈りメールが届いた。

企業にとって準備し過ぎの学生もダメだし、想定外の質問にどう答えるか、就活生の対応力と本音が聞きたいだけなのだ。
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