真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

『いい大学」親は望む

2012年06月25日 | Weblog
少し前の話なのだが、ベネッセ教育研究開発センターが2011年秋に実施した調査結果を観た。調査は東京、神奈川、千葉、埼玉に住む小中学生の母親を対象に、学校を通じて一般家庭に用紙を配布し、調査を行った。親が子どもの学力を重視する傾向が強まった結果となった。

この調査は1998年以来四回目の調査なのだが、2011年4月に小学校で新学習指導要領が全面実施されてから初めてのことだ。2007年に実施した前回調査と比較して、小学生2~5年生で勉強時間が増えていた。小学生が1日に勉強する平均時間は、2年生で46分、5年生で1時間13分だった。

「経済的なゆとりはあるか」との問いに、『ない」「あまりない」と答えた母親は小3~中3で51%となっており、2007年の48%より増えている。子どもが独り立ち出来るか不安だと答えた母親は、小学生全体で41%、中学生全体で33%にもなっていら。

社会や経済の先行きに不安を感じ、子どもが将来困らない様にと、親が学力を重視する傾向が強まっているのだと分析している。背景に経済への不安があるから子どもにはいい大学を望むというのだが、いい大学に入ったからと言って将来の保証など何も無い。それに10年後の「いい大学」はどうなっているか分からない。

小中学生の時に学力、それも基礎学力をしっかりつけることはとても重要なことで、基礎学力があってこそ高校、大学で勉強する興味が湧くというものだ。いい大学に入るための勉強なんて余り意味も無く、将来自分がなりたい、つきたい職業のために学力をつける、勉強をするというのが本来の姿だ。

学力も重要だけど、小中学生には家庭の躾の方がもっと重要だ。日曜の研究会で話題に上ったのだが、夏季のゼミ合宿に筆記用具を持ってこない学生がいたというのだ。理由は持ち物に、筆記用具と書いてなかったからと言ったそうなのだ。

また、ある大学で成績の悪い学生にもっと勉強する様に言ったところ、オープンキャンパスに来た時、入学後予習復習が必要だと言われなかったと言ったそうだ。大学ではどのように勉強するのかが全く分かっていないまま、大学生になっている学生が多すぎる。要は大学生になってはいけない人たちが大学にわんさと居る時代なのだ。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 留学経験者の採用を避ける日... | トップ | 学生の実態 »

Weblog」カテゴリの最新記事