真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

生涯未婚者急増で大注目「成年後見」

2018年03月30日 | Weblog
2015年の国勢調査によると、同年に69歳だった男性の未婚者は4万3千人、それがわずか3歳若い66歳では10万4千人もいた。今後、子供がいない単身高齢者はさらに増えると予想されている。将来、その人たちの意思を代弁するための制度が「成年後見」だ。

団塊世代以降の未婚者急増で何が起きるのか?1980年に45歳だった人たちは昭和10年生まれで、現在83歳の彼らの未婚率は低く、ほとんどは一度は結婚したことがあり、その多くに子供がいると考えらる。

しかし、今から10年後、団塊世代の人たちが80歳を超える2027~28年ごろ以降は、結婚したことがない、子供や配偶者のいない人は男女とも今の2倍程度になるとみられているのだ。

また、今からおよそ35年後の2053年ごろには、認知症の人の2割程度は身寄り、つまり「面倒をみてくれる子供や家族のいない単身者」という状況になると予想されている。そのときに誰が彼らの意思を代弁するかが大きな問題になってくる。

夫婦間の子供の数はこれまでの高齢者は3人以上だったが、団塊の世代以降は2人、さらにその後の世代は2人を切っている。私は団塊世代なのだが、確かに中学や高校の友人たちは、3〜4人兄弟姉妹が多かったように思うし、祖父母と同居していた友人が多かった。

私たち団塊の世代以降のほとんどの人が人類史上初めて、80歳を超えて生きる時代を迎え、最近は人生100年時代をどう生きるかと言う本が売れているように、人生100年を設計しなくてはならない時代なのかもしれない。

同時に、子供のいない、もしくは子供が少ない高齢者も急増し、彼らが要介護になったり、認知症になったりしたとき、その意思を代弁してくれる誰かが必要であり、その答えの一つが「成年後見制度」と言うわけだ。超高齢化社会での生涯未婚者急増により成年後見制度が注目されているのだ。

人生100年となると、現行の年金制度などは破綻するに決まっているし、この制度設計をした時は55歳で定年退職し、75歳で亡くなると言う想定だったからだ。

 

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