真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

誠意は人の心を動かす

2014年10月17日 | Weblog
実は、お話していなかったのだが、10月5日の大雨の日、スヒョンが通う日本語学校の下見に行った。全く前も見えないほどの大雨で、駐車しようとして車に接触してしまった。私の車はディーラに持って行ったら無傷で何も無かったが、相手の車も殆ど何も無かった。でも警察を呼んで事故処理をした。

相手の方が中国の方だった。車の所有者と免許書との名前が違っていたし、警察官に職業はタクシー運転手といっているのだが何となく疑わしいと思っていた。始めに相当きつい言葉で責められた。以前、日本人に騙されて、逃げられたんだと言った。

もちろん、私は逃げるつもりも無いし、警察を入れているのだから逃げられるはずも無い。私なら傷も無いのでその場で結構というくらいのものだった。でも彼ら(夫妻)の目は疑い深く、少々イライラした風に見えた。

そこで、修理代金を現金で支払うと言って連日の様に先方に連絡をした。見積書が出た所で先方は振込先に振り込んでと言ったのだが、現金で支払うと言って先方に赴いた。すると、先方は見積書を家に置いてきたために、正確な金額が分からないと言ったので、翌日に出直すと私は言った。

昨日、その店に夜8時半頃再度支払いに行った。領収書を持参し、サインをしてもらい、夫が撮った私の免許証の写真をスマホから目の前で消してくれた。前日迄の挑戦的な態度とはうってかわって、彼ら夫妻は『あなたは真面目な人だ」と何度も言った。

日本人に以前騙されたと聞かされたので、私の日本人魂に火が点いたのだ。日本人は誠実で真面目なんだと。にこにこ笑いながら夫妻と握手をして総てが終わった。しかしそこで、終わらなかった。

私は車の中に待たせていたスヒョンと友人とで夕食を中華料理店でとった。実は彼ら夫妻は中華料理店を経営していたのだ。決して綺麗とは言えない店だったけど、味はとても美味しかった。すると、注文していない大きなスープが運ばれ、次いで餃子がきた。注文していないと言うと、サービスだから食べてと言った。

そして、お代金を払うときも半端は良いと言ってまけてくれた。この時の夫妻の顔からは笑顔に溢れ、夫妻で私たちを店の外迄見送ってくれたのだ。私は心労で10日間で2キロ痩せた。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする