技術の発達により遠隔操作のドローンで追跡、攻撃が可能となった現代。
ケニアでテロリストが集合するという情報をもとに、アメリカ・イギリス・ケニアの合同チームでテロリストの捕獲作戦に乗り出す。
アジトへ踏み出すタイミングを探っている中、偵察していた小型カメラが自爆テロ用の爆弾とベストを発見。
そこから事態は一刻を争うことに。
自爆テロを防ぐためにドローンから即刻爆撃すべきという者と、民間人を巻き込む可能性がある以上別の手段を考えるべきという者との間で決断が下せない。
しかるべき人物へ判断を求めるが結論が先延ばしされるだけ。
そうこうしているうちにテロリストのアジトのすぐそばで少女がパンを売り始める。
テロリストはいまにもアジトを出発しようとしている。
多くの命が奪われる可能性がある自爆テロ犯をみすみす見逃してしまっていいのか。
残されたわずかな時間で大事な判断が求められる中、誰がどのような決断を下すのか。
いろいろと考えさせられる映画です。
今や戦場に行かなくても、自分の身は安全な場所で攻撃することができる。
危険な現場にいるのはごく少数で、決断を下すのに必要な登場人物は遠く離れた場所で議論を交わしている。
何とも言えないです。
この映画、ヘレン・ミレンの演技が鬼気迫っていて迫力があります。
映画とはいえ、その冷徹さにぞっとしました。
