馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

埠頭の海鳴り。

2023-11-26 07:18:52 | 日記
11月25日(土)朝9時半
幾年の冬にも着こむ黒のフリースに、足裾が擦り切れた黒ズボン
踵が斜めの擦り減った黒のスニーカー
フリースは首元までしっかりとファスナーを上げる。
埠頭を通る。
東京湾最奥の漁港に海面の潮風が吹き上げ
顔面を通り抜ける。
耳鳴り治療のため、クリニックに向かう。
海風が右耳の凍傷の傷を呼び覚ます。
半世紀は過ぎた北アルプスでの凍傷が右耳をチクリと刺す。

船溜まりには、ホンビノス貝獲りを終えた小舟がモヤイに繋がれ
漁師たちは、寝酒を呑み床に就く。
クリニックは親子連れで待ち席は溢れてる。
診察室で泣き叫ぶ男の子
しっかりと抱きかかえるお母さん。
私も、幼い頃、鼻垂れ治療で、お袋に羽交い締めされ
泣き叫んだ。
3年前97歳で気丈夫なお袋は旅だった。

帰途、広島の酒、酔心を買う。
リュックに詰め再び水門を通る。
左脚に異変、脹脛が攣る。
朝の柔軟体操をしなかった。
老いてしまった身体。
孤高に耐えてきた心身は白髪と皺が刻まれ
足元はおぼつかないほど揺らぎ
防潮堤の階段をゆっくりと下りる。
幾多の困難を乗り越えた自負
さあ~て、いつまで生きられるか
孤高を潔しとする。
海鳴りを後にする。

♫ 海鳴り ~ 前川 清

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2023-11-26 07:19:39
@kogetagaku さん、ご忠告ありがとうございます。

が、みなさん、感動してくださっていますので、そうなったらなった時のことで、このままおいておきます。

kogtagakuさんにも内容のご感想をいただきたいです。
ーーーーーーーーーーーーーー

という、テレビCMのあげる君そのままの返答だったことです。
これは、呆気に取られました。
罪悪感が全くない返事だったので…
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