馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

母ちゃん! 父ちゃんがもうすぐ迎えにに来るよ。

2021-10-28 07:09:08 | 日記
2021年10月27日(水)

97歳の母さんへ 74歳の息子の思い。



10月27日(水)
桜上水事務所に正午に着いた。
マスクを外し、鼻水を拭き取る。
体調不良は続く精気が戻らない。
イタリアからのFEDXの輸送状況を確認。
ガラスペンは届いた。

全ての書類をスキャンして、自宅で
作業している息子に送信。
デザイナー女性がホットココアに菓子を添えて
そっと置く。
16時 帰り支度をする私に弟が
静かに囁く。
先程、介護病院から連絡が女房にあった。
「お袋の延命措置はしない」
「これからは、見舞いはいつ来てもいいい」
「自然に亡くなるでしょう」
頷き 「あんちゃんに報せる」と言った。
甲州街道は黄昏から宵闇になろうと
ヘッドライトが点灯を増してゆく。
家路に急ぐのであろうか。
この先に渋谷があって松濤介護病院には
6年も住んでいて
小さなベッドで小さくなった体と大きくなった目で
朦朧とつぶやいているのだ。


「父ちゃん、いつになったら迎えに来るの」
「35年前 父ちゃんとは12歳も離れていたのに、
71歳で客死してしまって

私は97歳になってしまった」。
立冬
秋風が吹き付けるケヤキ並木道
街道沿いの寺院には燈火がともり
歩道橋から
見上げる空には半月
今宵は更に冷え込んだ街道を駅に向かう。
余命旦夕
お袋の残り火がちらつく。
宵闇の甲州街道

賛美歌弾いてみた「いつくしみ深き」







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