馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

【2 】 死闘 初恋の山で パトカー 救急車出動。

2023-07-10 07:00:12 | 日記
【1】 初恋の山に登るが、下山中、パトカー、救急車が待っていた。

続きです。
標高は低いが独立峰で、急峻
丹沢山塊に属するが、登山される方は少ない。
頂きでの一休みを早々に下山する。
登山道案内標識が以前と違う気がする。

訝しいが下山開始。
下り山道は草が生い茂り、踏み跡が乏しい。
枯れ枝を両手に持ち慎重に下る。
豪雨により、ぬかるみと石が混在滑り易い。
下るにしたがって、樹林の道になる。
風雨の痕跡で大木が山道を塞ぎ乗り越える
更に 大岩が落石で通れない。
慎重に大岩の上を抜ける。
汗が噴き出す。
友人からスマホに連絡が入る。
そのたびに、杖を外しリュックを下ろす
軍手を外し、首からぶら下げた袋から
スマホを取り出す。
声は遠い。
「今何処だ」?
「下っているが、道標がないので、分からない」
登山で難しいのは、下山でのスリップだ。
ぬかるみと石でぶっつかり
前のめりに倒れると顔面殴打
手足の骨折がある。
そうすると、失神または歩行困難となる。
時間がかかっても慎重安全を第一とする。
時は過ぎる。
友人から、ひっきりなしに連絡が入る。
スマホを耳に当てる余裕はない。
怒鳴る。
「待ってろ、ゆっくり下っている」
「おい!夕闇が迫っているぞ」
「分かっている」
谷間に入り、電波は途切れた。
表示されるも、聴こえない。
黙々と下る。
骨折だけは避けたい。
両足は、硬く動きが悪い。
リュックの重みが背中右が痛む。
右足が痛む。
靴を脱ぎ、靴紐できつく縛る。
靴下に血が滲む。
下山後 分ったのは山蛭が食いついていたのだ。
途中で、二つの標識に出くわす。
以前、無かった標識?
尺里山北駅方面と
最明寺方面


以前は最明寺方面だけであった。
山北駅方面に向かう。
この道が間違いであった。
下れども高度が下がらず迂回道。
林道に出た。
ほっと一安心。
足腰は、かなり疲労で鈍い。
引き摺るように歩く。
ふらついて倒れる。
ラクダ、馬も倒れる二度と起き上げらない。
林道の轍柵に捉まり起き上がるもなかなか立てない。
以前、高松山の林道で、両手に枯れ枝を持ち
サングラスを架けた女性に遭遇。
不安に怯える女性をに付き添い下山した。
プレビュー参照
真坂、私が遭難もどきになるとは。
突然、鉄板を敷いた道路に出る。
東名高速道路の工事用道。
一般登山道は通行止め。
大蛇の如きウネル鉄板を歩く。


流石に脚は動かず。
鉄板に座り込む。
工事車輌が来る。
ひっくり返えたまま手を挙げる。
無情にも通り過ぎる、
彼らにとっては、遊びの連中の手を貸すことはない。
見上げる夕闇にトンビが旋回
谷間の鳥は山影に沈みかける太陽を知らせる囀り。
刻一刻、お日様は、「又明日ね」の挨拶。
人家が現れる。
見渡すと、タクシーで下車した橋がある。
どうしてか?
入山口に戻ったのだ。
携帯電話を取り出し
友人に電話した。
「松田警察署の○○です。
「今現在地は何処ですか」?


続く。