馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

介護病院での10分間の面会。(2)馬鹿息子3人。

2021-10-10 08:34:35 | 日記
介護病院での10分間の面会。(1)

弟夫婦と介護病院で別れて
松濤の邸宅街を下り
春の小川暗渠通りにて食事をする事にした。
兄はコロナワクチン未接種なので
店を慎重に選ぶ。
外から店内を窺うとテーブル席が離れ空いている


中華レストラン タイガーに入る。
それぞれの好みメニューを頼み



生ビールを飲む。
兄は娘が二人 孫も娘
弟夫婦は子供はいない。
私は息子と娘がいる。
身内で男系は息子だけだ。
なので、息子は可愛がられる。
息子は吞兵衛でもある。
会話は弾む。
やせ細ってしまったのに
97歳のお袋は皺が少ない。
看護部長であった義妹がロビーで言った。
「男兄弟3人 色白で皺が少ないのは
母親の遺伝ね」
息子も受け継いだようだ。
私は度々言われる。
しかし 男3人 頭の悪さは親父から受け継いだ。
要領の悪さも親父からだ。
突然 兄が言った。
引き籠りであった娘が
母親がパーキンソン病で動けない身体になると
自ら 掃除洗濯 買い物をするようになり
引き籠りが治った。
私は合点で頷いた。
かなり前、一流大学出身の女性が
不倫の末 自殺未遂をした。
7年間の引き籠りをした。
両親が亡くなると、
独りで生きて行かねばならない。
気付くとパニック障害も改善して
働き出した。
登山でも、気の弱い下級生が、困難を乗り越えると
見違えるように逞しくなる。
誰も助けてくれないと気付いた時
ますます落ち込み逃げるのか
自立するのか、心は揺らぎ
立ち向かうか撤退を決めねばならない。
身内会話は心置きなく心情を明かす。
店を出て、春の小川を歩く。


馬鹿息子なる看板を見た。

昼呑み出来る店だ。
店名からして我々3人には似合いだ。
焼き鳥 ビール 日本酒を飲む。

従業員は全員東南アジア系
味付けは甘い。
出だしも遅い。
経営者は元有名ボクサーのようだ。
お袋の今後の事は話題にしない。
暗黙の内に分かっているからだ。
只 お袋のベッド脇引き出しには
家族の写真がいっぱいあった。
とりわけ 孫息子と一緒に生活した頃の
柔和な表情だ。

私達3人の馬鹿息子を育てる年月は
明日の米を得るために鬼の形相で
お袋は働いていた。
まもなく 召される。
苦します老衰。
センター街を通り
兄と息子は後ろから見ると
歩き方がそっくりだ。
何処かに遺伝子が現れる?
渋谷スクランブル交差点
スクランブル交差点を渡り
渋谷センター街

渋谷駅でそれぞれの電車に乗った。

Libera - Walking in the air (from The Snowman)