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馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

今日はあいつの命日 ,木下街道(きおろし)を行く(6)荼毘に伏す。

2021-07-03 06:48:21 | 日記



続きです。
墓地の坂を上がり、街道に出た。
煙草酒を買ったコンビに隣に日高屋があるのを気づき
昨夕から食べていないので入店。
街道に面したカウンター席、両側はコロナ感染防止アクリル仕切り。
ランチて定食とハイボールを頼んだ。

立て続けにハイボールを2杯飲んだ。
スマホの歩数計を見ると
表示は
歩数22,301
距離18キロ
やれやれ 10年前に比べれば体力の衰えを実感。

幼き時、物事知らず
老いては白髪老人、体弱く
若い頃 青春は一瞬の光芒か


若い頃 人間が体苛め
老いては 体が人間苛める。

残るは 残影のみ!

酔いもある帰りも歩き帰宅は無理だろうと判断。
呑み食べながら回想する。
同期が旅立ち準備をして

棺に入って待っている。

再掲

荼毘に伏す
2010-07-03 14:41:45
6月27日(月)千葉県馬込斎場へ
前日は友引のため斎場は休み
12時45分船橋駅で息子と女性社員待ち合わせ
タクシーで斎場に1時着
妹さんとの打ち合わせでは葬儀いわゆる通夜、告別式は行わず
妹さんと15歳の娘と私と家内の4人が斎場で遺骨にし
戒名も無しで行うことにしたが、友人達は斎場で
彼を見送りたいと言ってきた。
総勢24人が集まった。
13時30分斎場の冷蔵室から遺体を出す。

その安置所に置かれた棺に生花、ショートホープ
紙パック日本酒を入れる。
14時あいつは劫火の釜に入っていった。
荼毘が終わるのに2時間近く要するらしい。
待合室で40年振りに会う体育会の仲間
白髪、禿げ、出っ腹、老メガネ
互いに顔と名前が一致しない。
大学時代の40年目の同期会だ。
互いに戸惑いながら相手を確認して握手する。
ビールを注ぎながら過ぎていった無頼の青春に思い馳せる。

年年歳歳 花相似たり
歳歳年々 人同じからず

日暮れて道遠し
願わくは40年前に戻りたい。
16時、遺骨が出てくる。
この斎場の荼毘は時間をかけるので
遺骨がかなり原型を留めている。
合気道部主将であったので骨は太く
頭もそのまま形で出てきた。
妹さんとその娘、私と合気道部副将が中に入り
遺骨確認、係りの方がシャベルで骨を砕く
壷に入り切れないほどの量だ。
後で聞いたのだが隣の釜の遺骨より
砕く音が大きく響いたそうだ。
私は合気道部副将だった友人と骨壷に入れた。
妻と息子で入れた。
次々に友人達が入れた。
その後 妹さんが斎場庭で骨壷を持ってみんなへ御礼の挨拶。
葬儀社の車に妹さんと娘、私の妻息子が乗り
彼のマンションに向かった。
我々同期はタクシーに分乗、船橋駅に向かう。
あいつが行き着けの飲み屋に入る。
19時再会を確認して店を出る。
船橋駅で散会
私と他二人は又中華料理店に入る。
21時自宅へ
海老川沿いを歩き船橋橋の先に彼のマンションがある。
妹さんも今日は遺骨を置いて埼玉に帰ったので
マンションには父母の位牌と彼自身の遺骨が
暗闇の室内でじっと待っているのだ。
窓辺に向かって合掌。
21時半 彼が毎晩通った飲み屋で店主、おかみさんに挨拶
終わったのだ。
眠るのだ。
何も考えずに只それだけ。
続く

ゴンドラの唄/幸田浩子