馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

50年前 猫との攻防戦。

2015-09-27 17:42:26 | 日記

7月23日(水)

息子夫婦の赤ちゃんの面倒をみるため出かけた。

シルバーウイーク中 赤子を見に嫁さんの親族が

九州から日帰りで会いに、又友人がお祝いに駆けつけ

お母さんに成り立ての嫁は大変だったようだ。

だけれども、友人知人、息子の取引先からも

祝い品を頂き感謝大多です。

赤子が生まれて疲労困ぱいしたのは

息子夫婦だけではなかった。

2年前、嫁の友達が捨て猫を見つけ

飼ってくれと頼まれた。

雌の黒猫だ。

ペット病院以外、外に出たことのない猫は

9月になり、突然、人間達が入れ代わり立ち代り

室内に侵入してくる。

恐怖と警戒心で部屋の隅、押入れに逃げ込む。

時折、ベッドの赤ちゃんを覗き込むが

ダメ と指示されベッド下に隠れる。

見舞いの人達が帰ると

緊張が解け、ぐったりと寝込んでしまう。

私は猫が苦手だ。

 

2年前、私が住むマンションでも猫侵入騒動があった。

 

昨日 横浜の実家の裏庭で撮った写真に猫が写っていた。

拡大して見ると、物置の上から

悠然と私を見下ろしていた。

 

 

その時は気付かなかった。

通常、犬のように威嚇の吼え声を猫科は発しない。

 

中学生の頃、犬を飼っていた。

捨て犬を弟がもってきたのだ。

気弱な犬で、犬小屋に餌を置くのだが

野良猫に奪われてしまうのだ。

そのたびに、猫を追い出すのだが

丸々太った猫は動じない。

口惜しいので、餌を食べ終わると

猫が通る道がある。

私の寝る部屋は一般道路側にあり

銀芝の垣根との間に1メートル程の

通り道がある。

中学生時代の長い夏休み。

弟と組んで

私は、バケツに水を入れ

食べ終わった猫が通るのを、窓から待ち構え

腹一杯の満足げな猫めがけて、上から水をぶっかけるのだ。

猫は瞬間 飛び上がり木の垣根をもがきながら逃亡。

猫は野生本能で頭上から獲物を狙うが

自らが頭上から狙われるとは想像できない。

全くの無防備である。

危機学習能力の高い猫であるが

何処でどうやって水攻撃をうけるのか

理解できずに

ずぶ濡れになる。

猫は水が大嫌いである。

大いに溜飲を下げたのである。

もう一つ猫は狙っているのがあった。

庭に作った小さな池である。

金魚と釣ったフナなどがいた。

その魚を狙って池をじっと見つめる猫。

実際には魚は獲られないのだが。

やはり、口惜しいので猫虐めを考えた。

池の前に穴を掘り、底にプラのタライに水を溜め置いた

穴の上に一本の細い板を渡し

新聞紙を載せ

表面に薄く土と葉っぱを被せる。

猫の本能で危険を感じ取るのか

ぐるぐる回るだけで近づかない。

朝 見ると落とし穴は崩れていたが

猫が落ちたかどうか分からない。

夏休みの夕暮れ時

池の周りに食べ物を置いた。

猫が池にやってきた。

私は部屋の窓越しから

息をこらしてその瞬間を凝視した。

猫は前足をチョコと出しては確かめていた。

逡巡していたが落とし穴に乗った。

あれ、崩れない!

だが、食べ物に鼻を近づけた瞬間

偽装地面は崩れたのだ。

だが、バケツに落下せず、池の淵に前足を引っ掛け

隣家の垣根を飛び越え逃亡した。

池の落とし穴は大成功で

その後、デブ猫は近づかなかった。

 

私が大学生になると夏の日、病の犬はテラスで

私を見つめ起き上がると、遠吠えして息絶えた。

 

庭の片隅に穴を掘りムロを掛けて土葬した。

50年前のことである。

昨日、虎猫が鎮座した物置の土下には

犬が眠っている。

 

猫め!地中の犬が呪っているぞ!

 

しかし、今でもジョギング中に野良猫の餌やりオジサン、オバサンを見かけるが

それ程太っていない。

 

あの住宅地の猫は安泰で優雅な暮らしぶりなのか?

老人が多数住む地域には、苛めっ子もいないので

のんびり昼寝も出来るね。

 

少年時代の懐かしき日々を想い出した。