まーどんなぶろぐ

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■ロッシーニ風ステーキ

2005年11月22日 | 私のこだわり・一般編
昨日のエントリーで書いた宴席のお料理メニューに、 ”和牛フィレステーキ ロッシーニ風” というのがありました。 グルメ大国のニッポンでは ファミレスのメニューにもあるポピュラーなステーキだと思っていたのですが、 列席していた親戚の人たちは、 お皿にのっている物が何なのか分からずに食べている人が案外多かったんです、 もっともコレステロールが気になるお年寄りにすすめられる食べ物じゃありませんけど・・・。

せっかくなので、ロッシーニ風ステーキの名前の由来を話してあげました。 
「セビリアの理髪師」 や 「ウィリアム・テル」 を作ったイタリアの作曲家であるロッシーニは、 美食家としても有名で、 40歳くらいの若さで作曲活動を辞め、 パリに移って美食三昧の生活をしました。 彼が考案した数々のメニュー・レシピが残っていて、 牛ステーキにフォアグラのソテーをのせたお料理もそのひとつです。 

ロッシーニの生れたアドリア海に面したマルケ州のペーザロという街は、 毎夏 ロッシーニ・オペラ・フェスティバルが開催されることでも有名です。  そのフェスティバルにあわせてペーザロを訪れたときのことです。

” Lo Scudiero ” というリストランテ、 家族総出でやっている田舎町のたいしたこと無い店だろうと軽い気持ちで入ったのですが、 ローマやミラノの一流店のような格調の高さ、 出てくるお料理の美味しさにビックリしました。  オーナー家族の中には料理コンクール優勝シェフがいて、ミシュランの★を獲得している名店だったのです。 

ロッシーニの故郷にちなんで、 『 ロッシーニの食卓で 』 という本まで出していて記念に一冊買ってきました。