まーどんなぶろぐ

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■顔見世

2005年11月03日 | 巷の話題
内閣改造のニュースで始まった11月、 東京の歌舞伎座は 吉例顔見世大歌舞伎 の月でもあります。 ここ数年、松竹の攻めの方針で襲名披露興行が続き、木挽町は賑わっていますが、 もともとはこの顔見世歌舞伎が芝居の世界での新年、「この先一年 こういった顔ぶれで芝居興行致します」 という触込みのために行なわれたものだそうです。 

私が若い頃は、 11月の顔見世歌舞伎は歌右衛門や松録(先々代)といった重鎮が顔を揃え、 見応えのある芝居がかかったものです。 芝居の切符も前売り初日の早朝から歌舞伎座の前売り所に並んで買うというのが慣例でした。 

世の中 チケットぴあ の出現で切符の入手が楽になり、 始発電車で買いに行かなくてもネットで買える時代になりましたが、 歌舞伎座自前のチケット販売は IT導入が遅れて昨年末にようやく ”チケットweb 松竹” というのができました。

そしてもうひとつ、 歌舞伎座は観劇優待が魅力で昔から株を持ち続けている固定ホルダーが多くいます (姑も然り) 。  しかしこちらのシステムも前近代的なもので、 持ち株数に応じて観劇券の引き換え券が送られきて、 予め劇場に出向いて座席を確保しないと当日行ったのでは良い席は空いていないといった状況だったのです。

先月からようやく株主優待にも ITが導入され、 一般の前売り日より前に席を確保できるようになりました。 ホルダーの多くが年配層だとはいえ、 今では老若男女パソコンや携帯を扱う時代、 松竹さんも株主に対してようやく時代に即したサービスをするようになったということですか。