まーどんなぶろぐ

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■主婦のおしごと

2004年10月08日 | 日毎の些事
日ごろ何かの申し込みをする際、職業を問われることがよくある。会社員、公務員、
自営業、主婦、無職…。私のような立場なら主婦と答えるのが一般的なのだろうが、
あまのじゃくなので無職で通している。

そもそも主婦とは、広辞苑によると「一家の主人の妻で、一家をきりもりしている婦人」
という意味らしい。きりもりとは「ほどよく物事を処理すること」をさす。一家を構成
している家族の世話をほどよく焼くのが主婦ということか。ほどよくが曲者だ。

甲斐甲斐しく子ども、とりわけ息子の世話を焼きすぎる母親に対して専業主婦の逆襲
でニシオさんは「私の生んだ男の子は私の理想の男の子に育てるっつーの
彼氏だと思って彼女のつもりになって尽くすんじゃってか?」と嘆いている。

身の回りの世話について、幼児期のトイレ、着替え、入浴などをしつけてきた過程を
振り返ってみよう。どんな子もはじめは一人で出来ないのが当たり前。親が手伝い、
教え、或いは親の見よう見まねで子どもは学習し覚えていったわけだ。

小学生になり時間割を揃える、体育着を忘れずに持って行くなどということも、はじ
めは親に促されてやるが、次第にひとりできちんとできるようになる(のが普通だ)。
中・高生になって着るものの面倒をみるのは、母親からみてその子に衣服に関する
学習経験がないかまだ不十分だと感じるからだろう。

前述のニシオさんが嘆いていた点について、自分の理想の男子を育てたいと母親が
思うなら(潜在的に誰しも持っているとは思う)一向に構わない。息子が小さいうち
から長期にわたって培養すればよいのだから。もっとも息子の反動は予想されるが。

要は、幼い頃から積み重ねて生活習慣を身につけさせたか否かだ。しつけを怠って
きた場合はいくつになっても自立できない子になっても仕方ない。一朝一夕に改善
できるような生易しいことではない。

ただし、子どもの側から母親に手助けなり助言なり求めてきた場合は、たとえ成人に
達している子であろうと適格に答えてやるべきだと考える。子どもが、わからない
ことを母親に尋ねるのがよいと判断したわけだから。

我が家の場合、大学生の子どもたちは、カジュアル着は親に相談するまでもなく
自分のセンスで選んでくるが、リクルートスーツに関しては経験がないので自分では
判断がつかない。色やデザインなどは周りをみて把握はできても、素材や価格が
適正かということは友達よりも母親に聞くほうが無難と考えた結果なのか、スーツ
選びの買物に付き合わされた。

同時に、スーツには総裏と背抜きがあること、自分の体型ににあったスタイルは
どれかなどを教えてやった。次回からはひとりでもスーツ選びができるだろう。

考えようによっては、子育てはいくつになっても終わらないのかもしれない。
ただしどんな場合もほどよくが肝心だ。