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オオキンケイギクで懲役?







畑のオオキンケイギク(大金鶏菊)に来て
蜜を吸うベニシジミ。








オオキンケイギクに来て蜜を吸う花アブ。



オオキンケイギクの花びらに棲息する小さなクモ。

今年2月1日、環境省が定める外来生物法で
このオオキンケイギクの栽培・販売・譲渡が禁じられたそうです。

違反した場合、個人は3年以下の懲役や300万円以下の罰金
法人は1億円以下の罰金が科されるとのこと。

“外来生物法、正式には「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止
に関する法律」とは、日本在来の生物を捕食したり、これらと競合したり
して生態系を損ねたり、人の生命・身体、農林水産業に被害を与えたり
するあるいはそうするおそれのある外来生物による被害を防止するため
にそれらを「特定外来生物」等として指定しその飼養、栽培、保管、運
搬、輸入等について規制を行うとともに必要に応じて国や自治体が野外
等の外来生物の防除を行うことを定める法律”だそうです。

このオオキンケイギク、北米原産でこのごろあちこちでよく見かけます。
確かに繁殖力が強い。私たちは近くの野山で雑草化していたのを
畑に持ち込んだのでした。生命力が強いとは思ったけれど、特別に
環境破壊するほどの植物だとは思いませんでした。というのは
問題にするなら、もっともっと問題にすべき生物がいるからです。

特別に環境破壊する、といえばこれはもう間違いなく人間。
人間の文明に対する警告こそ緊急に必要です。
生態系破壊を問うなら、オオキンケイギクではなく
私たち自身の思考や欲望や生活形態や経済体制を問うべきでしょう。

私は近くエンジェルファームのオオキンケイギクを焼却します。
でも本当は、私たち自身の愚かさを焼却すべきなのでしょう。