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みなしごビッチ物語

2001年12月に桂子が作った「みなしごビッチ物語」が見つかったので復刻します。当時のインターネット事情により、写真は今では考えられないほど小さなサイズになっています。重くて20キロバイト、普通は10キロバイト以下におさえました。そうでないとなかなか開かなかったからです。

2001/12/25 みなしごビッチ物語


2001/11/03

初めてビッチが来たのは
庭でバーベキューをしていた秋の夜のこと
おいしい臭いをどこかでかぎつけたのでしょう
肉や骨をガツガツ食べ、他の猫に取られないように
う~う~言いながら威嚇していました
それから味をしめたビッチは何度となくわが家に
ご飯を盗み食いしにやって来た
香山に追い払われながらもあきらめずに・・・
ここにはミロクにアミダ、マリちゃん
それに先輩の恐い野良猫ちゃん達がいっぱい
ビッチは恐れを手放し勇気をだして冒険したのです


2001/11/13

ビッチはミロク、アミダについてまわり
屋根や樹に一緒に上ったり、お散歩に行ったり
何とかみんなに気に入ってもらおうと努力していたのでした
わが家同然の顔でちゃっかりこたつの中に
入っていたときは、さすがにびっくり

日中外で3匹が仲良く駆け回り
夕方になるとミロクとアミダだけ暖かい家の中に入れてもらえる
玄関のドアを閉めるのが私はとても辛かった
さっきまで一緒に無邪気に遊んでいたというのに・・・何という人間の差別
そこで私は香山にあーだ、こーだと妙に納得させるような理屈をつけて
とうとうビッチを家に入れることに同意してもうことに成功
ビッチの粘り勝ちです!!


2001/11/19

私たちがしばらく留守をしている間
ビッチはちゃっかり家に上がり込んで
ミロク、アミダとこのように仲良く寝ていた
とても幸せそうな表情です
ビッチは勇気をもってミロク、アミダに自分を開き
信頼してどこにでもついてまわりました
その結果、ビッチは堂々とこの幸せな生活を
手にすることができたのです
ビッチを偏見なく受け入れたミロクとアミダも偉いです
満たされていると分かち合うゆとりが生まれるのですね


2001/11/20

安定した食生活?と仲間達の愛が
ビッチの毛づやを良くしていきました
お互いになめて毛づくろいしあいます


2001/11/21

「ミロク様には感謝しております~」


2001/11/27

薪ストーブの前で身体を暖めあうミロク
遠慮がちなビッチ、おてんばラティ
ミロクは女性にもてもて、ハーレム気分です


2001/11/28

「ミロク様のそばが一番幸せ・・・
私あなたに付いていくことに決めたんです」


2001/11/28


2001/11/29

「でもたまにはアミダ様にも営業しておかなくては
可愛い声で甘えると戸を開けてもらったり
おいしいものをもらえるというテクニックは
アミダ様に教えてもらいました
最近声が可愛いと皆さんにほめてもらっています」


2001/12/06

炭を枕にすやすや
「炭はマイナスイオンが出るので体にいいにゃ~ん
本能でちゃんと知っているのよ
皆さんもお試しを・・・」

みなしごだったビッチは生まれた環境を恨むことなく
”オープン トゥ ザ ハート”の結果
恐れを手放し勇気と信頼、継続する努力ということを学び
宇宙からたくさんの贈り物を受け取ることができました
最近では私たちにも触れさせることを許しています
ビッチはハートを開く素晴らしさを
見せるためにやって来てくれた天使かも知れません

証拠を要求するマインドを満たす本や情報、人の言葉に
振り回されないようにとビッチに教えられました
最高のクリスマスプレゼントだったと思います

桂子 2001/12/23

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「ビッチ」という名前の由来なんですが・・・
小さいので桂子は「チビ、チビ」と呼んでいたんです
でも「チビ」なら可愛いイメージですが
このチビは顔の模様も声も何か可愛くない
で、チビの反対、ビチ、ビッチになったのでした
でも、可愛くないといったってそれは人間のかってな判断
われわれは顔の表面の造形を見て
所属する社会から植えつけられた固定観念から
「美しい」とか「可愛い」とか判断してしまう

けれどミロクもアミダもビッチのことを
器量が悪いとか、みなしごだとか、野良だから臭いとか
ぜんぜん差別せず受け入れた

ビッチは家のなかではペット用トイレで用をたしてくれます
ビッチにトイレのことを教えてないんですが
アミダやミロクの行動を見て学んだのでしょう
それにしても野良猫がペット用トイレを使うようになるとはね・・・

友人ノブさんは愛ネコを「先生」と呼んでたけど
僕もネコたちに教わる日々です

香山茂樹
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