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ケラチンの球体ゲルで発毛・育毛

2024-04-07 10:38:21 | 自然
私の髪の毛はすっかりグレーになってしまい、細く薄くなりましたがまだ何とか残っています。

もう77歳ですので禿げてきてもおかしくないのですが、それほど手入れなどしない割には、残っていることに喜んでいます。

筑波大学の研究チームが、髪の毛の主成分のケラチンを極小の球体ゲルにして皮膚に塗ると、発毛や育毛の効果があることを実証しました。

中高年男性向けの発毛・育毛剤は市場に出回っていますが、人体の成分を使用するため副作用が少なく、薬を使用しにくい産後の女性の抜け毛などにも活用できると見込んでいます。

髪の毛や爪、皮膚を構成するケラチンはタンパク質の一種で、何万〜何十万という分子で鎖状につながっています。筑波大学は、元々様々な物質を極めて小さなサイズで球体化する実験を重ねてきました。

研究チームは羊毛由来のケラチンを、スプレーを使いミスト状にして酢酸エチルの中に吹き付けました。すると脱水してケラチンがマイクロサイズで糸まりのように固まりました。この糸まり状のケラチンを水に溶かした「ケラチンマイクロ球体ゲル」を作成しました。

このケラチンマイクロ球体ゲルを、育毛剤として市販されているミノキシジルと毛を剃ったマウスの背中に塗って、毛が生える速さを比較しました。マウスの毛は剃っても20日後には再び生える個体を使いました。

ミノキシジルを使ったマウスは塗ってから1〜2日で生え始め、ケラチンマイクロ球体ゲルは2日目から生え始めました。コントロールの水のみを塗ったマウスでは7日ほどかかりました。毛は成長、退行、休止という3つのサイクルを繰り返して生え変わっています。

今回の実験の観察で、ケラチンマイクロ球体ゲルがそのまま毛になっているわけではないので、マイク球体ゲルにすることで高濃度のまま毛根に入り込み、毛の成長周期を早めることができたのではないかと考えられます。

詳しいメカニズムはこれから検証するとしています。ケラチンは元から人間の体に存在するため、ミノキシジルによる全身のさまざまな副作用が避けられるという利点があります。

また市場ではあまり出回っていない女性用の発毛・育毛剤、とりわけ出産後の抜け毛に対して、授乳中でも塗ることが出きる安全な発毛・育毛剤としての製品化を目指しています。

今後は成長周期を早めるメカニズムを解明するとともに、化粧品としての許可を受けて、ヘアサロンや床屋で販売したいとしています。

私としては、このケラチンのゲルがなんで育毛効果を発揮するのかの解明を急いでほしい気がします。


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