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朝食を抜くと体重が増えるのに筋肉量は減少

2022-05-11 10:28:11 | 健康・医療
私は朝食を必ず食べており、少し前まではクロワッサンにコーヒーという洋食派でしたが、現在は卵かけごはんに味噌汁という和食に変わっています。

これは特に健康を意識しているわけではなく、3食摂るというのが昔から習慣で何となく続いています。

名古屋大学の研究グループが、朝食を抜くと体重が増えるのに筋肉量が減ることをマウスを使った実験で明らかにしました。

厚生労働省の調査によると、朝のあわただしさなどから朝食を抜くなど不規則な食生活を続けている人が増えています。ダイエットのために朝食を抜く人も多く、朝食をしっかり食べることを勧めているようです。

しかし朝食を取ることと健康との関連のメカニズムは分かっていませんでした。研究グループはラットに高脂肪食を与える実験をし、朝食欠食が肝臓の代謝や体温、それぞれのリズムを刻む「肝臓時計」「体温時計」という体内時計に異常をもたらして体重が増えるメカニズムをすでに解明しています。

また朝食を規則的に食べることは、体内時計を正常化させて太りにくい体質を作り、生活習慣病の予防に重要であることを遺伝子レベルで明らかにしています。

研究グループは今回マウスに高脂肪のエサではなく通常のエサを与える実験で、朝食欠食が筋肉に与える影響などを調べました。実験では36匹のマウスを活動期に入るとエサを与える群と時間遅らせてエサを与える群に分けました。

この4時間の差は午前8時に朝食を食べることと、正午に最初の食事を食べることの違いに該当するようです。研究グループは2週間このようなエサやりを続けると、朝食欠食マウスは脂肪組織の重量が増加し、体重も対照群より6%増加しましたが、筋肉量は6%減少していました。

マウスを解剖して肝臓や脂肪組織、筋肉の体内時計を生み出す遺伝子(時計遺伝子)のリズムを調べたところ、朝食欠食マウスでは各臓器の時計遺伝子のリズムがずれていることが分かりました。

実験結果から研究グループは、人間でも習慣的に朝食を食べないと、体重を増加させて糖尿病などの生活習慣病につながるメタボリックシンドロームだけでなく、筋肉を委縮させて運動器の障害が起きるロコモティブシンドロームや、加齢に伴い通常異常に筋肉の萎縮が起きるサルコペニア(加齢性筋肉減弱症)の危険性を増大させるとしています。

研究グループは、食事では何を食べるかに注意が向くが同じものを食べても食べるタイミングや時間によりおおきな影響が出ることが分かるとしています。

私は軽い朝食を取ることが習慣になっていますので、これを続けていこうと思っています。


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