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再生医療と「永遠の美」

2020-04-02 10:33:38 | 自然
女性にとって肌を守ることは永遠の課題かもしれません。現在は肌を守るための化粧品や形成外科的な施術、さらに再生医療までもが進歩しています。

私は(すべての男性というわけではありませんが)髭剃りの後でヒリヒリするのでクリームを塗る程度しかしていませんが、肌を美しく保つことはCMの量などから見ても大変なことのようです。

近年の再生医療をもってしても肌の細胞が若くなるというわけではなく、根本的な老化を食い止めるわけではありません。50代の人が30代の肌のような状態になった写真を見れば、肌が若返ったと思いたくなるでしょう。

しかしその状態が永遠に続くわけではなく、肌の再生医療と細胞の老化は複雑といえます。肌の構造は、表面の表皮、その下の真皮、さらに皮下組織から成り立ちます。肌のハリや潤いは、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチン、タンパク質によって保たれています。

それらを作り出す肌の細胞は20歳を過ぎたころから減りはじめ、50歳になるころには3分の1程度まで減少し、結果としてハリや潤いは失われてシワやたるみが目立つようになります。真皮の下支えが失われると表皮のバリア機能や新陳代謝も落ち、シミも生じやすくなります。

シワ、たるみ、シミをカバーする方法として一般的なものは化粧品でしょう。しかし化粧品は表皮にダメージを与え、肌の老化を加速させます。

化粧でカバーしきれないシワやたるみ、シミは形成外科の治療で改善することはできますが、根本的な肌の細胞の減少を食い止めることはできません。そこで登場したのが肌の再生医療です。

美容目的の再生医療には、「肌細胞補充療法」があり、自分の細胞を取り出して培養したうえでその細胞を肌に移植するものです。再生医療で肌の細胞が増えると、コラーゲンやヒアルロン酸などの生産量も増加して、肌のハリや潤いを蘇らせることができます。

また老化現象で衰えた肌細胞を活性化させるため、自身の血液を使用した「PRP皮膚再生療法」もあります。この様に肌の再生医療は、肌の細胞を増やして活性化することで、肌のハリや潤いを蘇らせ、老化現象を止めることに寄与します。

ただし肌の細胞を若返らせることはできません。細胞の老化は医学的にまだわからないことがありますが、細胞分裂の回数が減っていくのが老化の始まりといわれます。人の細胞分裂は50回程度が限界とされ、これをヘイフリック限界と称します。

こうなると細胞は死滅(アポトーシス)することになり、これはどんな再生医療でも防ぐことはできません。

細胞老化を食い止められなくても、細胞や組織を補うことができるようになったという事は、女性にとっては朗報なのかもしれません。


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