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アルコール性認知症になりやすい人の特徴

2025-07-04 10:36:27 | その他
歳をとると脳の機能が低下して認知症になるのはやむを得ないと思っていましたが、タイトルのようにアルコール性認知症というのもあるようです。

これは文字通り、長時間にわたる過剰なアルコールの摂取によって引き起こされる認知障害のことです。アルコールというと一時的に酔っぱらうだけで、肝臓以外には影響は残らないと思っていましたが、どうもそれ程単純ではないようです。

国立がんセンターからの報告によると、5年間飲酒を繰り返していると認知症になるリスクは1.34倍から1.96倍に上るとしています。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、大量飲酒による認知障害をアルコール性認知症として、注意喚起を促しています。

アルコール性認知症の代表的な症状は次の通りです。・記憶力の低下:アルコール性認知症の患者は、新しい情報を保持することが困難です。たとえば数分前に話された内容や出来事を忘れてしまうことが頻繁に起こります。

また長期記憶にも影響を及ぼし、過去の出来事や重要な気人的情報を忘れてしまうことがあります。記憶障害により、患者は過去の出来事を誤って記憶したり、現実とは異なる出来事を信じたりすることもあります。

そのため周囲とのコミュニケーションや人間関係に混乱が生じることがあります。・判断力の欠如:この患者は日常的な意思決定において、混乱や迷いが生じやすくなります。たとえば買い物や金銭管理、簡単な家事など通常であれば簡単にできること判断が困難になってくるのです。

また衝動的な行動が増え、慎重な考慮なしに即時的な決定を下すことが多くなり、危険な状況や不適切な行動が増加してきます。・言語能力の低下:発症すると言語を流ちょうに連続して発話することが難しくなります。

言葉を探す時間が増え、会話の流れが途切れがちになります。もちろんこの患者は単語を思い出すのにも苦労することが多く、特定の単語を使用する能力が低下します。アルコール性認知症の主な原因は、長期間にわたる過剰なアルコールの摂取による脳の損傷や栄養不足といわれています。

アルコールは神経毒性を持ち、特に前頭葉と側頭葉に影響を与え、脳自体も委縮してくるのです。このようにアルコールは神経にも直接ダメージを与えていきます。アルコール依存症の人はしばしば栄養失調になることがあります。

とくに有名なのがビタミンB1(チアミン)の欠乏です。アルコールによるチアミンの欠乏は、ウェルニッケ・コルサコフ症候群として知られる重度の記憶障害を引き起こすことがあります。

このようにアルコールと認知症は深い関係がありそうですが、過剰なアルコール摂取を控えることが重要かもしれません。


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