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気温低下とともに増える低体温症患者

2024-01-26 10:36:54 | 健康・医療
私は朝起きるときなど、身体が十分に温まっていると寒さを感じないという特性があります。従って寒くて布団から出られないという事は全くないのですが、どうも珍しい体質なのかもしれません。

朝起きていろいろ動いていると、寒くはないのですが鼻がグズグズしてきますので、上に何か着たりしています。気温の低下とともに「低体温症」で救急外来に運ばれる高齢者が増えるようです。

低体温症というと、冬山のような屋外で寒さにさらされて発症する感じがありますが、室内でも発症し重症になると命に関わることもある危険な症状です。夏の熱中症の危険性は浸透していますが、冬の寒さによる低体温症のリスクはあまり知られていないようです。

低体温症とは、身体から失われる熱が産生する熱を上回ることで、体の深部体温が35℃以下に低下した状態を指します。人の体温には「皮膚体温」と「深部体温」の2種類があり、腋など体の表面から測定する温度が皮膚体温で、脳や内臓などの体の内部温度が深部体温です。

基本的に直腸用の体温計を用いて深部体温を測定し、直腸の温度が35℃以下になった場合に低体温症と診断されます。深部体温は脳や心臓といった生命維持に関わる臓器の温度を反映しているため、一定以上低くなると命に関わることがあります。

一般的に32〜35℃が軽症、28〜32℃が中等症、20~28℃が重症と分類され、中等症以上の死亡率は約40%と言われています。低体温になっても、元気がないなど曖昧な症状しか見られないことが多いようです。

気温が低い中で体が冷えて脳や神経に関する兆候(しびれ、不安、錯乱など)が見られたら危険で、迅速に暖かい環境に移動することが大切です。高齢者に多い低体温症を予防するポイントは以下になります。

・暖房で室温を18℃以上にする、・重ね着をして暖かくする、・アルコールの摂取を避ける、・暖かい食べ物や飲み物を摂る、・定期的な運動をする、・一人暮らしの高齢者には定期的な状況の確認をする。

まず室温ですが、エアコンなどの暖房器具の使用を控えず、予防のためには18℃以上になるよう設定することが重要です。次に服装ですが、屋外での低体温症を予防するために重要なのは「適切な服装」です。

厚手の上着をきちんと着ることが重要で、体の露出部分を少なくするようにします。また子供は一般的に熱を保ってくれる脂肪が少ないことに加え、体積に対する皮膚表面の割合が高いので熱が逃げていきやすいため、低体温症のリスクが高くなります。

成人でも50歳を超えている、極端に痩せているもしくは太っている場合には、低体温の危険が増えます。持病を持っていて血の巡りが悪い、糖尿病・甲状腺機能低下症・腎臓病などがあると身体の熱を作る能力に限界があり、低体温になりやすくなります。

あまり気にしていない低体温症ですが、これからの季節は十分な注意が必要なようです。


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