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65歳以上が「高齢者」になるのはおかしな風習か

2023-07-24 10:33:42 | その他
日本の高齢者の定義は「65歳以上」とされ、65歳以上74歳以下を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者として定めています。

私は現在76歳の後期高齢者ですが、週1回テニススクールに行ってそれなりに楽しんでいます。退職後就職して68歳まで働いていましたが、自分が老人という意識はありませんでした。いまや65歳で高齢者というのはナンセンスといいえるのかもしれません。

私の祖母と母親を比較しても、祖母は記憶にある限りおばあちゃんでしたが、母は65歳ぐらいではまだ若かった様な気がします。私の親しい友人も2名亡くなっていますが、まだ若いのに残念と思っていました。

つまり日本人はだんだん若返っており、現在の65歳はひと昔前の55歳くらいのイメージとなっています。

これは平均寿命にも表れており、1980年の平均寿命は男性が73.35歳、女性が78.76歳でした。これが2020年になると男性が81.56歳、女性が87.71歳と上昇し、40年前と比べて10歳以上寿命が延びています。

また日本老年医学会が運動機能、認知機能、病気の発症率、死亡率などを比較したところ、現在の75歳以上は昔(65歳を高齢者と定義づけた当時)の65歳以上に匹敵するほど若返っていることが分かっています。

この「若返り」について同学会は、国民の栄養状態の改善、公衆衛生の普及、医学の進歩などが要因としています。この実態に即して高齢者の定義年齢を繰り下げてみると、日本の抱える社会問題に光明が差すようです。

例えば年金制度ですが、現役世代が納めた保険料を高齢者に受け渡す「賦課方式」を採用しています。少子高齢化により、現役世代と高齢者のバランスは悪化の一途となっています。

そこで高齢者の定義を「75歳以上」と繰り下げれば、2021年時点で65~74歳の人口は1745万人、総人口に占める割合は14%となっています。これだけのボリュームが「高齢者」ではなく「現役世代」としてカウントされれば、年金問題はかなり改善されるでしょう。

さらに高齢者の医療費削減にもつながりそうです。「現役時代」が長くなると、健康寿命が延びる傾向にあるようです。人間は不思議なもので、働いていると老けにくいと言われています。

専門家によれば、65歳以上の人は社会的責任の有無のよって寿命が7〜8歳も違ってくるとしています。適度な張り合い、忙しさ、ストレス、責任感が健康に直結するようです。こうして見ていくと65歳を高齢者とする定義はおかしなものであり、変えざるを得ないような気がします。

かみさんはすでに72歳になっていますが、いまだに「ばあさん」扱いをすると非常に怒ります。実際に現在は若返っていますので、老人としての自覚がでるのがどんどん遅くなっているのでしょう。


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