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今が盛りの「細菌性食中毒」皮膚常在菌に注意

2022-08-17 10:27:51 | 健康・医療
私は小腹が空いたときなどにちょっと食べるために、蒸しパンなどを買っておくことがあります。

通常賞味期限は2.3日ですが、時々忘れてしまうことがあり、賞味期限切れ(5,6日後)になってから食べることも時々あります。

現在のこういった食品は完全に密封されていますので、少々期限を過ぎても細菌が繁殖するなどということはないはずですので、気にせずに食べていますが今まで食中毒の症状が出たことはありません。

食中毒は年間を通じて発生しており、冬場はノロウイルスなどのウイルス性の食中毒が多く、春や秋には自然毒による食中毒が多く発生するようです。梅雨から夏にかけては、湿度や気温が高く細菌が増えやすいので、この時期には細菌性食中毒の発生件数が増加する傾向にあります。

細菌性食中毒の原因菌としては、ウエルシュ菌、サルモネラ菌、カンピロバクターなどが有名ですが、食中毒の原因として菌が腸内で増殖することによって起こる場合と、菌が毒素を作り出すことによって食中毒になるケースがあります。

後者としては大腸菌O-157や黄色ブドウ球菌がありますが、ここでは黄色ブドウ球菌について取り上げてみます。大腸菌O-157については、タンパク毒による激しい症状が出ることで知られていますが、それほど発症頻度は高くないようです。

その点黄色ブドウ球菌は皮膚に常在する細菌で、けがをしたときなど傷口から侵入して傷口を化膿させたりするいわば身近な菌といえます。

ヒトの皮膚はどんなにつるつるに綺麗であっても、拡大するとその表面は小さな凸凹があり、その穴の中には多数の常在菌が住み着いているとされています。一説によるとこの菌数は非常に多いようですが、腸内細菌ほど詳しく研究されておらず、まだ未知の分野となっているようです。

皮膚に常在するということは手指などにも多く存在するため、「おにぎりの食中毒」は主に黄色ブドウ球菌によって引き起こされます。皮膚に常在する黄色ブドウ球菌がおにぎりに付着し、保存温度によってはそれが増殖してしまいます。

この増殖するときに生産するエンテロトキシンという毒素が、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢、発熱といった食中毒症状を引き起こします。この毒素は通常の加熱調理では分解しないため、一度汚染された食品は加熱処理をしてもやはり食中毒になってしまいます。

黄色ブドウ球菌による食中毒の症状は、多くの場合半日程度で改善し、基本的には治療をしなくても自然に治る病気です。

ですからそれほど気にすることも無いのですが、常在菌を除菌するのは非常に難しく、どんなに手を消毒しても一度顔に触れたらもううつるとされています。食中毒を予防するには、調理したらあまり保存しないというのが基本なのかもしれません。


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