ごっとさんのブログ

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今年は申年 干支の話

2016-01-02 10:27:00 | 文化
昨日は元日に来た年賀状をのんびり読んでいました。

やはり年賀状は干支のさるをデザインしたものが圧倒的に多く、私も干支の「申」の文字を使った年賀状を作りました。今年がサル年というのは、ほぼ年賀状だけに使われているような気もしますが、お正月らしく今日は干支(えと)の話を書きます。

通常干支というと、子・丑・寅・卯・・・となる動物だけを思い浮かべますが、実は十干(じっかん)と十二支が組み合わさったものが干支となるようです。当然中国からのものがアジアに広まったようですが、明治時代ぐらいまでは、日時や方位を表すものとして一般に使われていたようです。

十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種で、十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」となっています。これを組み合わせて昔は年だけではなく、色々なものに使ったようです。ただし順番に組み合わせていきますので、本来120種類あるのですが、できない組み合わせも出てきますので、60種類しかないようです。そこで暦が1周するという意味の「還暦」という言葉が出てきたようです。

十干は現在では使われることはほとんどないのですが、私の母のころ(大正末期から昭和初期)ぐらいまでは順位を表すものとして使われていたようです。例えば学校の成績なども良いものが『甲』で次が『乙』、『丙』と続いていたようです。現在では「甲乙つけがたい」といった言葉にその名残がある程度かもしれません。

但し現在も使っているかわかりませんが、私の若いころは危険物取扱者の試験に甲種から丙種まであり、ある意味順位づけになっていました。ですから古い制度などでは、まだこの甲乙といった名前がついているのかもしれません。

十二支にはそれぞれ動物が割り当てられていますが、若干国によって違っているようです。これも昔からの習慣で、ね・うし・とら・・と漢字と動物名が疑問の余地なく一致させていますが、こんな漢字で現すのは年賀状ぐらいかもしれません。

ということで今年は丙申(ひのえさる)年ということになるようです。この干支も色々な占いのもとになっているようですが、今年一年がどんな年になるのかよくわかりません。こういった干支のような古くからの習慣は、もともとの意味は分からなくなっても、なんとなく引き継がれていくものなのかもしれません。

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