ごっとさんのブログ

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つらいイメージがある抗ガン剤治療の楽な使い方は

2022-11-09 10:33:32 | 
かみさんの古くからの友人に胃ガンがみつかり、胃の3分の2を切除する手術を行いました。初期の胃ガンということでしたが、術後抗ガン剤治療をしておりかなりつらい状況のようです。

抗ガン剤治療というとつらい副作用があるという悪いイメージがあり、実際髪の毛が抜けたり強い吐き気に見舞われる、食欲もなくなりやせて横になって過ごすというような感じが一般的です。

確かに抗ガン剤は、世の中に存在する薬剤の中でも副作用が強い方であることは間違いないようです。しかし当然ですが副作用の出方や程度は、使う抗がん剤の種類によっても違いますし、同じ抗ガン剤でも患者によって大きく異なります。

副作用を和らげる「支持療法」も進歩しており、吐き気などは以前よりだいぶ抑えられるようになっています。見た目のケアや気持ちのつらさのケアなども含め、さまざまな形で患者を支える仕組みもできてきました。

副作用が比較的軽い抗ガン剤も増えています。抗ガン剤とは狭義では細胞を無差別に攻撃するような「殺細胞性抗ガン剤」を指しますが、広義ではガンを抑えるために用いる薬剤の総称で、「分子標的薬」や「免疫チェックポイント阻害剤」や「ホルモン療法」なども含んでいます。

分子標的治療薬はガン細胞に特徴的な分子に狙いを定め、ガン細胞だけに作用することを意図して作られた薬剤で、副作用は軽いとされています。身体全体の免疫に作用する免疫チェックポイント阻害剤や、ホルモン環境に作用するホルモン療法も比較的副作用は軽めです。

こういった副作用の軽い薬剤が増えつつあり、副作用を和らげる方法も進歩していますが、それでも副作用をゼロにできるわけではありません。副作用というマイナス面だけを考えるのではなく、プラスの面とのバランスで考えることが重要としています。

ただここで問題なのは、抗ガン剤治療を「念のため」として行うケースが多いことです。手術をしてガンを完全に取り除いたとしても、見えないような小さなガンの種がある可能性があるといったことから、切除したガン細胞が悪性である場合など抗ガン剤治療が選択されます。

多分かなり多くの抗ガン剤治療はこういった趣旨で行われており、友人もこれに属するようです。こういった抗ガン剤治療が本当に必要かどうかは、あくまで結果論であり判定することはできません。

これはあくまでも私個人の考えで何の根拠もないのですが、再発するような進行ガンの場合は、抗ガン剤治療をしてもしなくても再発するような気がします。つまり術後の抗ガン剤治療はほとんど意味が無く、つらい治療を受ける必要はないと思っています。

結局は患者本人の意思の問題ですが、ガンに関しては「念のため」は無意味だと感じています。


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