ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

データで見る「死」の県民性

2018-10-11 10:12:14 | その他
2017年に亡くなった人は、全国で約134万人と戦後で最も多かったようです(厚生労働省・人口動態統計)。

私の高校や大学の同級生もかなり亡くなっており、「死」は何となく身近なもののように感じています。

2017年の死亡数と出生数の差となる自然増減数は、約39万人の減少で、都道府県別に見ると自然増は沖縄のみとなっており、日本は死亡数が出生数を大きく上回る「多死社会」に入っています。

死亡数を死因別に見ると、1位悪性新生物(ガン)、2位心疾患、3位脳血管疾患、4位老衰、5位肺炎となっており、ガンの死亡者は増え続け、81年以降は死因トップで、死因全体の28%を占め、3.6人に1人はガンで命を落としています。

実はこの死因というのもそれほど厳密なものではないという印象を持っています。89歳で亡くなった私の母は、入院中色々な臓器が徐々に悪くなり明らかに老衰で亡くなったのですが、入院しているのが呼吸器科だったため、医師から死因は「肺炎」でよいかと聞かれました。

奇妙な感じはしましたが、別に逆らう程の問題ではないため母の死因は肺炎となりました。たぶんこういったことは多く、実際は老衰という死因がもっと多いのではないかと思っています。

ガンの死亡率が最も高いのは、男女とも青森で、脳血管疾患も男性1位、女性3位となっています。青森は平均寿命が男女とも最も短く、「短命県」と知られているようですが、これは塩分摂取量の多さが課題とされているようです。

ガン、脳血管疾患の死亡率は、青森、秋田、岩手など東北地方の県が上位に並び、低い県は男性のガンは長野、山梨など中部地方、女性のガンは岡山、長野、徳島、香川などとなっています。心疾患は男女ともに千葉、埼玉、奈良、和歌山など首都圏や近畿圏で死亡率の高い県があるようです。

どうも日本人は都道府県を一つのくくりとして順位を付けるのが好きなようですが、私はほとんど意味がないと思っています。今回のような死亡率や平均寿命は、年齢構成や病院数など色々な条件によってばらつきが出るのが当然です。

ですから行政単位として分けられている都道府県でも当然このばらつきは出てしまい、全てで同じになることはありませんので、順位がつくという程度のことだと思っています。

自分が住んでいる県が良いことの上位にあると嬉しくなり、悪い事の上位だとがっかりするといった、いわば興味本位の順位付けといっても良いのかもしれません。

高齢者で特段の死亡原因がない自然死の場合、死因は老衰になりますが、男女とも老衰の死亡率のトップは静岡、2位三重で中部地方が上位で、九州地方が低いというデータになっているようです。

このようにデータはいくらでも出てきますが、タイトルにある「県民性」などとは全く無関係だと思っています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿