ごっとさんのブログ

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あまり気にしない薬の副作用

2018-07-03 10:42:34 | 
知っているようであまり知らない薬の副作用リスクがあるようです。

一般に医療用医薬品の副作用は「医薬品添付文書」でチェックできるようになっていますが、薬の発売後に新たに発覚して追加と記載される副作用が多いようです。

発売後に薬を処方した患者に副作用が出たら、その薬を製造した製薬会社や医師などが厚生労働省所管のPMDAの報告することになっています。この組織が医薬品と副作用の因果関係など精査し、製薬会社への紹介などを経て、厚生労働省が「医薬品添付文書の改訂」を製薬会社に指示します。

しかし問題はこの情報がなかなか患者に届かないこととしています。これは当然医師の出す処方薬(医療用医薬品)ですが、この場合は同成分の市販薬(一般用医薬品)も改訂されるよう指示されています。多くの人が服用している市販薬にもこの4年で新たな副作用が追加されています。

市販薬は購入時に同封されている「使用上の注意」の中の「相談すること」という項目に新たな症状が追加されており、これが副作用を意味しています。

この例として2016年3月に使用上の注意を改訂したものが解熱鎮痛薬の「ロキソニン」で相談することの欄に小腸・大腸の狭窄・閉塞が追加され、いわゆる腸閉そくのことです。最初は下痢が生じ、その後に激しい腹痛や吐き気が起こるとしています。

こういった副作用はこのブログでも書いたことがあるように、1万人に1回以下で生じるような副作用です。こういったものは残念ながら薬の開発段階では見つけることができません。動物実験では当然見つかりませんし(実験動物はすべて系統がしっかりしており、特殊な体質が入ることはありません)、臨床試験でも多くても数百人ですので、まず発症することはないわけです。

これが市販されると、薬の種類によっては何十万人という人が使用しますので、その中で特殊な体質を持っているよう人が数人程度発症してやっとわかるということになります。

この記事ではこういった追加の副作用が周知されていないことが問題としています。しかしこれは私の個人的意見ですが、薬の副作用というのは当然ですがほとんどの人に出ることはありません。

例えば化学物質過敏症といった症状を持つ人は注意が必要かもしれませんが、一般の人は多分無関係なことと考えても良いと思っています。私自身、薬を処方されても薬局で購入しても(これは風邪薬程度です)使用上の注意などを丁寧に読んだことがありません。

何かおかしな症状が出たら薬を止めるのが普通であって、その薬の副作用を知っていてもいなくても関係ないような気がしています。薬に副作用がつきものといっても、やや眠くなる程度の軽い症状以外が出ることは本当にまれですので、あまり気にする必要はないような気がします。


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