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ごっとさんのブログ

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山下洋輔コンサートに行ってきました

2018-02-17 11:00:20 | 音楽
久しぶりにジャズピアニストの山下洋輔のコンサートに行ってきました。

今回は珍しく東京フィルハーモニー交響楽団との共演ということで、会場の東京オペラシティのコンサートホールとなかなか良いところですので楽しみにしていました。

開演は7時からでしたので、少し早く行きオペラシティの中で軽く夕食を摂るつもりで出かけました。ところが新宿で京王線と京王新線を間違えそうになり、かなり時間を取られてしまいました。やはり東京はすこし行かないといろいろ新しいことが起きており、田舎者は戸惑うことが多いようです。

やむを得ず駅の売店でサンドイッチを買い、コンサートホールのラウンジでワインを飲みながら簡単な夕食となりましたが、音楽会の雰囲気は楽しめました。

最初の演奏は東京フィルのジャズ作曲家の曲でしたが、それほど印象に残る曲ではありませんでした。席は2階の最前列で、ステージもよく見えなかなか良い場所でした。

2曲目からはピアノが中央に移され、いよいよ山下さんの登場で、曲目は2007年に山下さんが作曲したピアノ協奏曲第3番でした。メインテーマはかなりジャズらしい雰囲気の曲がオーケストラとピアノで交互に表れていました。ピアノ協奏曲といってもクラシックとは違い、特に第3楽章はジャズのビッグバンド風の雰囲気もかなり出ており、楽しい曲となっていました。

ここで20分ほどの休憩があり、配られたパンフレットに目を通したりしていましたが、楽曲の解説はなかなか面白いものでした。後半はやはり山下洋輔作曲のピアノ協奏曲第1番「Encounter」が演奏されました。

この曲は随所に山下さんのピアノ曲フレーズが組み込まれており、オーケストラとピアノがパンフレットによれば「ああ言えばこう言う」という掛け合いが見事でした。山下さんの演奏は相変わらずダイナミックなものでしたが、さすがにフルオーケストラには飲み込まれてしまうという場面もありました。

第4楽章では和太鼓が加わり、これにより日本の祭りという雰囲気が出てきました。こういった和楽器が一つリズムを刻むだけで、曲の感じが変わり、オーケストラとピアノともうまく馴染んでしまうというところが、やはり基本はジャズなのかもしれません。

アンコールは挨拶だけかと思っていましたが、ジャズのスタンダードの演奏がありました。やはりこういった曲もフルオーケストラでやると迫力がありました。

こういった山下さんが楽しそうに演奏しているのを見ると、音楽の良さが伝わってくるような気がします。11時過ぎの帰宅となりやや疲れましたが、良い1日となりました。