ごっとさんのブログ

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ツアーファイナル マレー優勝で決着

2016-11-22 10:34:41 | テニス
テニスのツアーファイナルについては、予選リーグで錦織がチリッチに敗れはしたが、2位で準決勝進出すことまで書きました。

もう一組は全勝のジョコビッチと2勝1敗のラオニッチが準決勝に進み、錦織はジョコビッチとの対戦となりました。ここまでの予選リーグでは2組が交互にやっていましたので、1日おきの試合となっていましたが、錦織は後からの組でしたので、チリッチとの試合の次の日が準決勝となり、やや体力を心配していました。それよりもここで連敗していますので、メンタルの面もしっかり回復したか不安要素となっていました。

ジョコビッチとの試合が始まると、特に動きが悪いわけではないのに、ショットが安定せず微妙に出たりネットにかかってしまいました。もともと錦織はエースがとれるほどのサーブは持っていないのですが、ことごとく返されストローク戦もジョコビッチに主導権を握られてしまいます。

1回ジョコビッチのサーブをブレークしたものの、自分のサービスゲームを一度もキープすることができず、1-6で取られてしまいました。確かにジョコビッチのショットは、軽く打っているようでも普通の選手より速い気がしますが、錦織はそれに全く対応できませんでした。結局2セットも1-6で取られてしまい、いいところのない完敗となりました。

錦織はこの大会1勝3敗とあまり芳しくない成績で、今年度の公式戦が終了しました。さて決勝戦はマレー対ジョコビッチになりました。マレーはこの大会前にNo1の座を勝ち取りましたが、2位ジョコビッチとの差はわずかで、この決勝で勝った方がNo1となるという戦いでした。

この大会は世界No1決定戦的な意味合いがありましたが、本当にNo1を決める決勝戦となりました。マレーは前日の準決勝で、ラオニッチに1セットを取られ、2,3セットは共にタイブレークという接戦を制して勝ち上がりましたが、3時間半を超える試合をしています。このマレーがしっかり回復しているかがカギと思っていましたが、マレーに疲労の色は見えませんでした。

この二人の戦いはいつも長いラリーになりますが、1位を死守しようというマレーの気力がやや勝っていたようです。若干調子の落ちているジョコビッチにややミスが多く、スコア以上の接戦でしたが、6-3,6-4でマレーが優勝しました。錦織が見習うことができないマレーの体力でした。

これで今年度の最終世界ランキングが決定しました。1位マレー、2位ジョコビッチ、ここでラオニッチが3位に浮上しました。4位ワウリンカ、5位錦織、6位チリッチと続きます。ナダル、フェデラーがケガで休んでいましたが、やはり錦織世代の3人が上がってきました。この休んでいた2人が復帰する来年が、本当に世代交代となったのかが問われる年となりそうです。