goo blog サービス終了のお知らせ 

ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

朝食を食べると眠くなるから食べない

2025-08-10 10:34:58 | 健康・医療
私はかなり昔からの習慣として、朝起きたら卵かけご飯を食べています。これはたぶん10年以上続いていますが、簡単に準備ができますし、それなりに食べた気がするということで毎朝続けています。

私は若いころからですが、寝ていて起きると朝でなくともすっきりし、いわゆる寝ぼけた状態ということはなったことがありません。毎朝朝食をとっていますが、特にお腹がすいたという感じはないのですが、朝起きてからの一連の流れのようになっています。

毎朝欠かさずに食べるという人がいる一方で、食べないという人も少なくないのが朝食です。食べない派の中には、朝食を食べると眠くなる、目が覚めたのにまた眠くなるのが嫌だから、といった理由で食べない人もいるようです。

朝せっかく目が覚めたのに、朝食を食べた後に眠くなってしまう。そうした経験がある人の中には、朝食を食べると眠くなるのはどうして?と疑問に思う人もいると思われます。食事による血糖値の上昇を防ぐために、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。

この分泌が正常であれば、食後の血糖値が上昇することはありませんが、インスリンの分泌量が少ない人や分泌のタイミングが遅い人は、食後の高血糖を起こすことがあります。これがいわゆる血糖値スパイクと呼ばれるものです。

この血糖値スパイクがあると、眠気を感じることがあるのです。血糖値スパイクを起こしやすい人、すなわち朝食後眠くなりやすい人には、いくつかの特徴があります。血糖値スパイクを起こしやすい人として、まず糖尿病を患っている人が挙げられます。

糖尿病でない場合、男性では40代以降の人、女性では50代以降の人、過食や運動不足などがあり肥満傾向の人、2型糖尿病の家族歴がある人、筋肉量の少ない若い女性などが、朝食後眠気を感じやすいといえます。

朝食のメニューにはさまざまなバリエーションがありますが、眠気が起こりやすいメニューと、眠気が起こりにくいメニューが存在します。先述の通り朝食に糖質を多くとると、血糖値スパイクが起こりやすくなります。

例えば菓子パンなど甘いパンや、野菜やおかずなしで食パンだけ、おにぎりだけを食べるときなどです。これらに加えて甘い飲み物を飲むと、血糖値スパイクが起こる可能性がさらに高くなるので注意しましょう。

これとは逆に、糖質の低いメニューは眠気が起こりにくいので、適量のパンやご飯など+タンパク質や脂質の取れるおかずを組み合わせて、一緒に食べるのがおすすめです。

その他朝食を抜くデメリットなどいろいろありますので、私は現在の卵かけご飯を当分続けるつもりです。

女性と若年男子のガン患者が増加中

2025-08-09 10:31:08 | 健康・医療
私の知人はやはり高齢者が多いため、ガンを発症する人が出ています。特に増えているという感じはありませんが、私の歳(78歳)ぐらいになるとやむを得ないのかもしれません。

米国がん研究所や米国疾病予防管理センターなどの組織は、ガンの現状に関する年次報告書2025年度版を共同で発表しました。この報告書は、男性、女性、子供、思春期・若年成人における、ガンの短期的・長期的な傾向を示したものです。

そこから読み取れる特に重要なポイントは、ガンによる死亡者数が全体的に減っている一方で、肥満や生活習慣病に関連するガンは増えているということです。この報告書には、年齢層やガンの種類で分けられてデータが並んでいますが、最も重要な調査結果は次の通りです。

・2018~2022年で、ガンによる死亡率は男性で年平均1.7%、女性で年平均1.3%低下しました。ガンによる子供の死亡率は、2001~2022年で1.5%低下しました。・死亡率の低下が最も早かったのは、肺ガン、気管支ガン、卵巣がん、非ホジキンリンパ腫、胃ガンでした。

・体重過多に関連するガンの発症率が増加しました。これには、AYA世代の乳ガン・結腸ガン・子宮ガン・直腸ガンと、女性の膵臓ガン・腎臓ガン・肝臓ガンが含まれます。

女性は男性より多くの種類のガンで新規のガン発症率が上昇していますが、男性は前立腺ガン・膵臓ガン・口腔ガン・咽頭ガン・腎臓ガンなどの発症率が上昇しました。

・新規のガン患者数は、パンデミックによる医療システムの混乱が主な原因で2020年に減少しましたが、2021年には予想水準に戻りました。

AYA世代(一般的には15~39歳)に急増中の乳ガン・子宮ガン・結腸ガン・直腸ガンと、女性に急増中の膵臓ガン・腎臓ガン・肝臓ガンには、共通点があります。それは体重が多すぎることによって発症リスクが高くなることです。

専門家は、肥満が他の要因と組み合わさって、この数字を押し上げている可能性があるとしています。この30年間で米国人の肥満率は倍増しました。この傾向は、喫煙率を下げるためにしてきた努力を台無しにしてしまうかもしれないと説明しています。

肥満になると体内の炎症、ホルモンバランスの乱れ、代謝機能不全の影響が組み合わさって特定のガンのリスクが高くなりがちのようです。

医師たちによると、飲酒、超加工食品による腸内フローラの乱れ、運動不足、環境汚染物質への暴露も、ガンのリスクを高める潜在的な要因のようです。

これはあくまで米国での調査ですが、日本でもある程度は当てはまりそうな気がします。

健康寿命より話題の新概念生活寿命とは

2025-08-06 10:35:28 | 健康・医療
私は78歳となりましたが、若干老化を実感しているものの何とかこの10年同じような生活を続けています。

この歳になると寿命を考えることもありますが、まあ長生きをしたいという気もありませんので、あまり健康には気を付けていません。

人生100年時代という言葉が飛び交ういま、健康寿命だけでなく生活寿命という新しい視点にも注目が集まっています。生活寿命とは、ある生活行動ができなくなったり、したくなくなったりする年齢のことを指します。

博報堂生活総合研究所が2014年、2019年、2024年と3回にわたり、首都圏・阪神圏の20~69歳男女1000人を対象に調査を続けています。その結果、日常の細かな行動について、何歳までそれが可能か、何歳でやめたくなるか、が数字として明らかになりました。

たとえば徹夜寿命は39歳5か月となっています。徹夜すると翌日どころか2日間は使い物にならなくと感じる年齢で、30代後半からは明らかに翌日の体調を考えて無理をしなくなる傾向が見られます。

母親デート寿命は45歳10か月で、母親と2人でショッピングに行くことをはばかられる年齢です。意外にも最近の若者は母親と仲が良く、27歳の男性がつい最近も母親とショッピングに行ってほのぼの過ごした、と話すように母親デート寿命は年々延びているようです。

特に男性での伸びが顕著で、10年前と比べ7歳9か月も伸びています。Z世代の親子関係が良好で、メンターママ化も進んでいるため、こうした傾向が表れていると考えられています。メンターママ化がどういう意味かは、よくわかりません。

食にまつわる生活寿命では、行列麺寿命すなわち行列して迄ラーメンを食べようとは思わなくなる年齢は43歳6か月です。大盛寿命は42歳3か月、深酒寿命とは深酒を控えたくなる年齢で42歳11か月となっています。

いずれも40代前半に集中しています。興味深いのは熱中寿命です。推し活や趣味に熱中し続けられる年齢を指し、女性は49歳4か月と10年前から5歳以上延びています。

母娘で韓国に遠征し、K‐POPアイドルのライブを楽しむようなファン活動も増えており、こうしたコミュニティの広がりが熱中寿命を押し上げているとみられます。また流行語寿命も注目されています。

2014年の調査では47歳6か月だった流行語を日常的に使い続けられる年齢が、2019年には39歳5か月、2024年には36歳10か月と、この10年で約10歳も短くなっています。

流行語はソーシャルメディアの影響で細分化が進み、オールドメディアが取り上げ始めるころは流行が終わっていることもあります。そのため上の世代が流行語を追いかけるのは難しくなっているようです。

このように生活寿命とはなかなか面白いことがありますので、少し調べてみたいと思っています。

高齢化の行きつく先は高度医療の需要減

2025-08-03 10:34:26 | 健康・医療
私の住んでいるところは、2分も歩けば隣の市になるという端になっています。その隣の市には大きな病院が二つあり、ひとつは結核療養所が国立病院となり、高度医療を謳っています。

山の中のやや辺鄙なところにあるのですが、かみさんがこの病院を気に入っており、先日も膵臓のMRIやエコーの検査をし特に何もなくほっとしています。

米国では採算の合わない産科や小児科の閉鎖が相次ぎ、妊婦が出産のため2~3時間かけて他州へ移動するケースが多発しているそうです。

英国でも状況は変わらず、国民保健サービスによれば、今年3月末時点で約742万人が治療待ちで、約7400人が65週間以上待機を余儀なくされています。

救急外来では、75%の患者しか4時間以内に診療を完了できず、救急車の応答時間は平均27分34秒と、目標(18分)を大幅に超過しています。この理由として、高齢化が進む先進国では、従来の医療提供体制が現状とそぐわなくなっているからとしています。

患者が高齢化し疾病は複雑化しているのに、医療提供体制は相変わらず従来型の急性期医療を重視し、プライマリケアを後回しにしていることが問題としています。日本は課題先進国といわれていますが、世界で最も高齢化が進み財政難も深刻です。

日本が誇る国民皆保険を守るには、必要性が高い医療に優先的に資源を投下しなければなりません。つまり医療費の適正化が重要で、そのためには大学病院など基幹病院でのリストラが不可欠でしょう。

外科医や救急医の不足が宣伝される今、意外かもしれませんが、我が国の人口動態を考えればリストラは必然です。それは現状の大学病院や基幹病院が得意とする高度医療の需要が減少するからです。

バイオバンク・ジャパンの報告によれば、結腸ガン手術を受けた患者の平均年齢は67歳です。また肺ガン登録合同委員会の報告によれば。手術を受ける患者の9割が80歳未満です。

つまり多くの後期高齢者(75歳以上)は、このような高度医療の代表的手術の適応対象に含まれていません。日本では急性期医療を大学病院と関連病院、プライマリケアを開業医が担ってきました。

これまで大学病院も開業医も患者数は増加し続け、高額な診療報酬や手厚い補助金に守られており、医療機関の経営は盤石でした。今後このようなやり方は通用しなくなり、需要がなくなる診療領域からは撤退するしかありません。

近年需要減少に物価高と人件費増が加わり、大学病院の経営状況は急速に悪化しています。今まで高度医療の特殊な病院として君臨してきた大学病院は、閉鎖の危機に陥っているのかもしれません。

健康によさそうだがガンリスクを大幅に高める食品

2025-08-01 10:35:27 | 健康・医療
私はガンについては、細胞分裂時の遺伝子のコピーミスによって起こる、いわば自然現象と考えていますので、これといった予防方法もありませんし、逆にリスクが高くなることもないと思っています。

フルーツジュース、特に100%フルーツジュースと聞くと、なんとなく健康的なイメージがあります。コーラなどの砂糖が入った清涼飲料水よりは体によさそうな気がします。

スーパーに行くと、リンゴジュースやグレープジュースなどたくさんの種類がありますし、朝はフルーツジュースを飲む習慣がある人もいるでしょう。ガン予防の点からは、フルーツジュースは問題ないのでしょうか。

フルーツジュースとガンとの関係について、2019年に報告された論文があります。フランスで実施された大規模な研究で、10万人以上の成人男女(平均年齢42歳)を対象として詳細な食事内容のアンケート調査を行い、ガン発症リスクとの関連を調査しました。

その結果、100%フルーツジュースを最も多く飲む人では、ほとんど飲まない人に比べて、すべてのタイプのガンのリスクが12%上昇していたとのことです。このフルーツジュースの何がガンのリスクを高めるのかというと、果糖(フルクトース)でした。

果糖とは自然界に存在する糖で、果物やはちみつに多く含まれています。糖は単糖類と二糖類に分類され、単糖類にはブドウ糖と果糖、二糖類にはショ糖と乳糖が含まれます。このうちどの糖が一番ガンのリスクを高めるのかを調査した研究があります。

2021年に報告された論文によると、スペインで高齢者7000人以上を対象として、様々な糖の摂取量とガン発症リスクの関係を調査した研究が行われました。

食べ物のアンケート調査から解析した糖のタイプは、固形または液体のすべての糖、ブドウ糖、果糖、フルーツおよびフルーツジュースからの果糖です。

その結果固形の糖では、すべての糖、ブドウ糖、果糖いずれも、ガンのリスク上昇は見られませんでしたが、液体の糖ではガンの発症リスクが上昇していました。

1日あたり5gの摂取量が増えるごとに、ガンのリスクが増える割合は、液体のすべての糖が8%、液体のブドウ糖が19%、液体の果糖が14%、最もガンのリスクが高かったのがフルーツジュースからの果糖で、39%も高くなっていました。

この結果はかなりおかしなところもあり、そのまま信じてよいのか疑問が残りますが、こんな調査もあるという程度のことかもしれません。

たぶん朝のフルーツジュースには、それ以上のメリットがあるような気がします。