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ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

猫の手術が終わりました

2016-03-28 10:41:05 | 
家に真っ黒なベーラという猫がいます。

この猫は正式には家猫になっておらず、2階のネコ部屋にこもっている猫です。もともと外で餌やりを7年もしていたのですが、かなり歳をとってきておばあさん猫になり家の中に保護しました。ところが家猫と仲が悪く、大喧嘩になってしまいやむを得ずネコ部屋に入れておきました。

何しろのら生活が長く、家族には少しは慣れてきたのですが、基本的には野良猫のままのようです。家猫たちを閉じ込め部屋のドアを開けてやるのですが、階段を下りては来ても全く触れず、すぐに部屋に逃げ帰ってしまう状況でした。部屋の中では触るとゴロゴロいうのですが、抱き上げると固まってしまいすぐ暴れます。何とか慣れさそうとはしていたのですが、この状態のまま2年近くたってしまいました。

部屋の中で呼ぶとかわいい声で鳴いていたのですが、たぶん1年前ぐらいから変な声になり、全く鳴かなくなってしまいました。これも気になっていたので、1か月前ぐらいに健康診断に連れていき、ぐらぐらの歯を抜いてもらったり、血液検査などしましたが全く異常はありませんでした。

ところがその後呼吸するたびにのどがゴロゴロなるようになってきたのです。明らかに呼吸が苦しそうで、舌も少し出しています。そこで獣医さんに連れていくと、のどの炎症だろうということで、抗生物質と抗炎症剤をもらって帰りました。これを1週間飲ませたのですが、一向に良くなる気配がありません。むしろだんだん悪くなるようで、呼吸の時の音も大きくなってきました。

獣医さんに電話すると別の抗炎症剤を出すというので、もらってきましたが、これも全く効きません。そのうち苦しいのか前足でのどをかきむしるようなしぐさが出てきました。舌もかなり出したままになっており、呼吸音もかなりひどいものでした。獣医さんに連れていきX線を取ってみると、気管のちょうど声帯あたりが5,6ミリ盛り上がっており、塞がりそうになっていました。それでも獣医さんの酸素室(ICUだそうです)に入ると少しは楽そうになっていました。

獣医さんの都合で3日後でないと手術ができないというので、酸素室に預けて帰ってきました。手術といっても麻酔をかけ、口を大きく開けて鉗子のようなものでふくらみをちぎったようです。試験管の中に入った組織を見せてもらいましたが、白とピンクのきれいな塊でした。それでもこれでかなり楽になったようで、舌も引っ込み酸素室の中で横になっていました。この日も預けて様子を見てもらい、次の日家に帰りましたが、やっとエサも食べられるようになりました。

現在この取った組織を検査に出していますが、悪性腫瘍でないことを祈っています。

猫の歯垢の掃除のはなし

2015-12-19 10:13:45 | 
猫は当たり前ですが、歯磨きをしませんのでだんだん歯垢がたまってきます。そのままにしておきますと歯の根が悪くなり、グラグラになるようですが、あまり抜けたりはしないようです。

歯の痛みが出るのかどうかはわかりませんが、涎(よだれ)が出るようになります。野良猫などで餌だけもらっているような猫が歳をとると、大体よだれがひどくなるようです。その前に口が臭くなってきますので、これが歯垢除去の時期となります。このブログで紹介していった家の大猫たちも、少し前から口臭が出始めましたので、そろそろ獣医さんに行く時期となりました。

家の猫たちは皆元のらですので、精確な歳はわかりませんが、ほぼ10歳になったコブンを処置してもらうことにしました。コブンは顔を近づけると、鼻の頭をなめる癖があるのですが、これがかなり臭くなってきました。そこで先週獣医さんに連れて行きました。たかが歯の掃除なのですが、これがかなり時間と金がかかるのです。

この処置は、麻酔をかけないとできないようで、全身麻酔を使いますので健康チェックが必要となるわけです。まず獣医さんに行って、全身の健康診断と血液検査をやってもらいました。コブンはお人よしの猫で、人を怖がることもなく、宅急便のお兄さんなどが来ると、においを嗅ぎに行ったりしていましたので、獣医さんに行っても問題ないと思っていました。それが行くまでは車の中でも大きな声で怒っていましたが、先生の診察が始まると本当におとなしくなり、背中が震えているのです。やはり猫にとって獣医さんに行くことはかなりのストレスになるようです。

血液検査なども含めた健康診断の結果、どこにも異常がないことがわかり、実際の歯の掃除をしてもらいました。これは朝預けて、処置してもらい、夕方迎えに行くのですが、やはり単なる掃除だけでは終わらず、レントゲンの結果奥歯がもう傷んでおり抜歯してもらいました。

帰ってきたときは元気で、少し食べたりしていたのですが、2日ほど経って調子が悪くなりました。普段はいつもうろうろしている猫なのですが、寝床の中に入ったままで、何も食べなくなってしまいました。どうもこの原因は、抜歯したからというので注射した抗生物質が原因のような気もします。この注射は動物用に開発された、セファロスポリンの徐放剤と思われますが、2週間効果が続くというものです。野良猫のように手術してもすぐに放してしまうような場合は、非常に便利ですが家猫であればあまり必要ない気もします。

結局ほぼ4日間水を飲む程度で、何も食べずじっとしていることで回復したようです。コブンのために歯の掃除をしたのですが、こういった副作用のような症状が出ると、ほかの大猫をどうしようかやや迷っています。

マリンバと猫

2015-12-10 10:15:35 | 
昨日チョットした事件がありました。
家の猫たちはもともと野良猫ですので、外に出た途端野良猫魂が出てきて家に入らくなってしまいます。ですから家猫4匹は外に出ないように注意していました。

ところが昨日ちょっとした不注意で、2階のベランダへの出口のカギをかけ忘れたのです。そこからこのブログでの紹介したファーが外に出てしまいました。

書いたのはもう1年以上前になりますが、当初は散歩猫として私と近くを散歩していた猫です。ところが散歩から帰り、家の庭までついてくるのですが、だんだん家の中に入らなくなってきました。ファーを捕まえるのが大変になり、夜中に疲れて動かなくなるまで捕まえられなかったこともあります。そういった経緯でファーも外に出さない猫になっていましたが、1年ぶりぐらいに外に出てしまったのです。

どこかに遊びに行ってしまっても、帰ってくることは確かなのでどう捕まえるかが問題でした。一応近所を探してみましたが、当然影も形もありません。それでも予想通り出てから2時間ぐらいたつと、庭に帰ってちょろちょろしていました。かみさんと猫じゃらしなどで捕まえようとしましたが、全く近寄ってきません。餌を出しても寄ってこず、もう少しおなかがすくまで放っておくことにしました。

昨日はマリンバのレッスンの日なので、少し練習しようと準備をしました。このファーはもともと不思議なところが多い猫なのですが、私がマリンバの練習を始めると、必ず寄ってきてマリンバの低音部に置いてあるカバーの上に座っています。まだ私も初心者ですので、マリンバの一部しか使いませんので、低音部に小さな毛布を置きファーの寝床になっていました。
この話をマリンバの先生にしたところ、先生の家も2匹猫がいてそのうち1匹がやはりマリンバを弾くとやってきて邪魔をするそうです。どうもマリンバ程度ですとそれほどうるさくもないので、猫の好みの音になるのかもしれません。

このマリンバを弾くとファーが来て乗ってくるというのは習慣のようになっていますので、もしかしたらとマリンバの置いてある部屋のガラス戸を10センチぐらい明けてみました。そこからのぞいてもファーは見えませんでしたが、そのまま練習を始めました。すると5分ぐらいたったころ、ファーが入ってきてマリンバの所定のところに座ったのです。急いで戸を閉め、無事捕獲完了となりました。

私のマリンバの音の魅力をファーが感じたと言って自慢しましたが、たぶん反射的に来てしまったようです。これで一段落しましたが、やはり猫というのは面白いものです。

元野良猫 レモン

2015-11-01 10:25:44 | 
このところ猫のはなしを書いていませんでしたので、家猫になりかけている猫の話を書きます。

私の家の2階の1室は、ネコ部屋になっており、一時預かっているネコや、避妊手術をした野良ネコを放すまで保護したりしているネコがくらしています。そのなかに家から少し離れた場所で、餌をやっていたのですが、ちょっとした問題が出てきて、家に保護したネコがいます。毛色が薄茶でレモン色に近いので、レモンと名付けました。

レモンの毛は非常に面白く、やや長毛なのですが、毛先の0.5cmぐらいにだけ色がついており、その下は白い色になっています。そのために微妙な色合いになっているようです。レモンは外で餌をやっているころから、ある程度人に慣れており、もともとは飼い猫だったようです。

家の周りには、こういった一時は人に飼われていたネコが、野良ネコになってしまったケースがかなり多いようです。家の周辺は大学に近いので、学生アパートがたくさんあり、隣も学生アパートになっています。こういった学生が、大学に行っている間だけネコを飼い、卒業したりアパートを出たりするときに、ネコを放していってしまうということもこの状況の原因の一つのようです。

たぶんレモンもこういったネコのようで、家で保護してネコ部屋に入れたときも、簡単につかまり触ることもできました。結局レモンは家で飼うことにしたのですが、すでにいる家猫と仲良くなれず、合うと喧嘩になってしまいます。そこでネコ部屋に閉じ込めているのですが、ずっと一部屋の中ではかわいそうということで、夜家猫たちを寝室に閉じ込めて、ネコ部屋の戸を開け自由に家の中を動き回れるようにしています。そうするとネコ部屋から出てきて、居間のほうまで来るようになったのですが、触ろうとすると逃げてしまい、ほかの部屋ではくつろぐ様子が見えません。

そこで慣れさせるために、ネコ部屋で捕まえ、だっこしたまま居間の私の位置まで連れてきてみました。最初は当然緊張して固くなっていたのですが、2日目ぐらいから少し安心したのかゴロゴロ言うようになってきました。たぶん4日目ぐらいからは、放しても私の横でくつろぐようになってきました。これですっかり安心したのか、その後はネコ部屋を開けてやると、一目散に階段を下り、居間に入るようになりました。私が座っているとゴロゴロ言いながら、膝の上に乗ってきて、しばらくくっついているのが日課のようになっています。

時々ほかの家猫に合わせたりするのですが、やはり喧嘩になり完全に自由にするのは難しく、まだネコ部屋暮らしですが、これからほかの家猫と仲良くさせる工夫をしてみようと思っています。

猫の歯の歯垢掃除

2015-09-12 09:03:30 | 
久しぶりに猫の話題です。私の家の猫たちは、年齢がはっきりしない猫が多いのですが、大体10歳を超えたくらいに、歯の掃除をしています。

当たり前ですが、ネコは歯磨きをしませんので、徐々に歯垢がたまってきます。そうすると口臭が出てきたり、ひどくなると歯がぐらぐらになってしまいます。本来はもっと頻繁にやった方がよいようですが、猫の歯の治療をするためには、全身麻酔でやりますので、猫の負担もかなり大きく大体このあたりを目安にしていました。

今回の対象ネコは、孤高のおばさんネコのクルですが、本当に静かなネコですので状況はよくわかりませんでした。とくにかみさんにあまり慣れておらず、もっぱら私のところに来るのですが、近ごろあまり手をなめなくなったという気はしていました。また寝るときに枕元にいるのですが、あごの下が濡れた後のような感じになっていることがありました。

午前中早めに獣医さんに連れていきましたが、診察した結果かなり歯が痛んでおり、歯茎に炎症も起きているようでした。全身麻酔のための血液検査をやってから歯の治療になるので、預けて帰ってきました。夕方取りに行ったときに先生からいろいろ説明を受けましたが、思っていた以上にひどい状況になっていました。歯のX線写真を見ると、牙の1本はかなり傷んでおり、ぐらぐらだったようです。そのほかの歯も歯垢のため、歯の根まで傷んでおり、何本かはあごの骨の部分も溶けている状態でした。それでも血液検査の結果は、貧血や他の臓器の状態もよく、全身麻酔しても問題がないようで、すべての処置をしたということでした。

猫の歯の口の中に出ている部分は非常に小さいのですが、根がかなり大きく抜歯がかなり難しいようです。結局2時間近くかかって、9本抜歯したようですが、奥歯の何本かは歯茎が化膿しており、切開して処置するという大変な手術になったようです。細いシリンジに入った痛み止めをもらって、帰ってきました。

ネコは本当に我慢強く、かなり痛かったり苦しかったりしても、本当に気づくことができません。クルは家猫で、栄養状態や衛生状態もよかったはずなのに、ここまで悪くなっていました。やはりこの処置でクルも元気になったようで、次の日から食欲も出て、私の手をなめたりもするようになりました。確かに口臭も気にならなくなり、よだれなども出なくなったようです。家猫では、コブンもそろそろ10歳になりますので、少し早めに歯の処置をしてもらおうと思っています。