さくら日記でございます。

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★本当に得るものは「勝利」ではありません。「高校吹奏楽会のカリスマ」が語る言葉

2019-07-31 06:18:54 | 「本」


お疲れ様です。
皆さまお元気ですか?

今日は本です。
「藤重佳久」さんの「奇跡の指導法」
サブタイトルは
「やる気と能力を120%引き出す」です。

皆さま、「藤重佳久」さんはご存知でしょうか?
テレビの
「プロフェッショナル 仕事の流儀」
「世界一受けたい授業」
「1億人の大質問!?笑ってコラえて
「めざましテレビ」

などなど
数々の番組にも出演されているので
ご存知の方も沢山いらっしゃると思います。

一言で表現するとしたら「高校吹奏楽会のカリスマ」
がピッタリくると思います。

1979年より福岡県博多の「精華女子高等学教論」
として教え、その吹奏楽は
「全日本吹奏楽コンクール」20回出場して金賞10回
「全日本マーチングコンテスト」16回すべて金賞

そして、吹奏楽部としては異例
メジャーデビューCD「熱血!ブラバン少女」
第29回ゴールドディスク大賞
「クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を獲得

素晴らしい結果を残します。

ですが、まだまだ話は続きます。
その後、長崎の活水学園に移ります。

活水中学校・高等学校
活水女子短期大学
活水女子大学
充実した学院

その大学には
音楽学部があるほど、音楽に力をいれてますが
赴任当時の活水高校、その吹奏楽部となると部員20名
奏者がいない楽器も少なくない
そんな状態でした。

そんな高校吹奏楽部を
初年度、長崎県大会、九州大会を突破
全日本吹奏楽コンクールに初出場
2年目には大学生も加えたオール活水学園バンドで
マーチングバンド全国大会へ出場

まだまだ、続きます
3年目には全日本マーチングコンテストにも初出場

言ってみれば
「必ず結果を出す男」そんな感じでしょうか?
その「藤重佳久」さんが
今回はその指導方法を本で語ります。
いったいどのようにしたら
こんな結果につながるのでしょうか?
興味津々です。

では早速みてみたいと思いますます。
いろいろなノウハウ、考え方書かれてますが
まずは目次の項目を見てください。
これで、なんとなくニュアンスがわかるかもしれません。
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第1章 音楽は自己表現

 音楽とは自分を表現するためのもの
 表現の始まりは「意思表示」あいさつ、返事、受け答え
 「技術」とともに「表現力」を育てる
 楽譜は単なる表現に過ぎない
 吹奏楽の曲に「歌詞」をつけて歌う
 指導の第一歩は「いい音」を聴かせること
 生徒同士の声の掛け合いの風土が「いい音」を作る
 指導とは「ストーリー」を伝える仕事

第2章 「やる気」がすべてのエネルギー

 本当の楽しみは「勉強」の先にある
 私が就任1年目から「全国大会を目指す」と宣言した理由
 笑顔は心のビタミン
 とびっきりの笑顔は「礼儀とおもてなし」
 「いい無理」はしてもいい。「悪い無理」はするな
 意識の低い人には「がんばり方」を教える
 生徒の「向上心」を引き出す

第3章 「社会に通用する人間」を育てる

 「人間性」があってこその集団
 「日誌」に人間性が出る
 ピンチはチャンス。トラブルは成長のカギ
 「マニアックな人間」をつくるのが私の役目
 「好き」を主張するために必要なのは「マナー」
 失敗を恥じない子に育てる
 「わかる」で終わってはいけない。「できる」を目指す
 生徒の可能性の芽を摘まない
 「係」を分担して自立性を持たせる
 生徒にどこまでも任せる。だから育つ
 「ほめる」から「気づく」
 与えられた目標ではなく自分の目標を立てる

第4章 「指導者」としての考え方

 自分の「役割」を限定しない
 指導者は「自分の音楽」を信じ「我流」を貫く
 指導者である前に「トレーナー」であれ
 「マーチング指導」で私は大きく変わった
 「藤重流指導」の原点。師匠。三好隆三戦線
 時間がないなかですべてを伝える方法
 練習には「変化」を加える
 生徒が壁にぶちあたったときの対処法
 「不協和音」は小さなひび割れの段階ケアする
 長期的な目標は立てない。目標は常に「目の前」
 初心者へまず何を教えるべきか
 バンドの力を高める3要素 ①集中力
 バンドの力を高める3要素 ②忍耐力
 バンドの力を高める3要素 ③協調性と思いやり
 地域の音楽活動の場をつくる
 仲間づくりが音楽づくり
 「役割」を成し遂げるために自分を成長させる

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こんな感じです。
これだけ見ても、勘が良い人は
何を言おうとしているのか、わかるかもしれません。

私的には
まずは、シンプルにやるべきことをキッチリやる
というか?キッチリやりきる
って感じがしました。

これは「言うは易く行うは難し」
わかっているけど、
なかなか難しいテーマではないかと思います。

とくに吹奏楽と言えばチームプレイです。
上手い人だけが上手くても話になりません。
いろいろな個性が合わさりあってはじめて
素晴らしいものが出来上がる
そんな世界です。

みんな、上手く演奏できるのに
がんばっているのに
なんで私だけ上手くいかないのだろう・・・
そんな風に悩んでいる人
たぶんいると思います。

そんな人へのケアの方法など
細部にわたっていろいろと語られてます。

そして、なによりも大切にしていると感じたのは
美しい演奏をすることが大切ではなく
ひとりひとりが人として
しっかりやっていくことが重要
そんなニュアンスが伝わってきます。

最後に「おわりに」の一説をご紹介します。
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コンクールの勝ち負けでは、音楽の楽しさや
感動を伝えることはできません。
音楽の本当の目的は、聞く人に感動を与える
ことなのです。
もちろん、コンクールで勝つのは大事なことです。
しかしそれは結果であって、
本当に得るものは「勝利」ではありません。
コンクールで勝つために頑張る、その過程で
培った協調性や信頼感、努力、忍耐力
みんなと喜びあったこと、
吹けないときに慰めてくれた先輩や後輩などの
やさしさや思いやりなどのほうが、
社会に出てよっぽど役に立ちます。

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納得できる言葉です。
そんな「藤重佳久」の活躍している姿が
YOUTUBEにありました。
これを見るともっと
いろんな秘密がわかるかもしれません。

活水高等学校 活水中学校 吹奏楽部 藤重佳久


ということで
今日は「藤重佳久」さんの
「奇跡の指導法」を紹介しました。