漁師じゃないんだから・・・

セオリーと言うヤツをすべて無視して釣りをするオヤジのブログです。          採算なんて度外視。遊びだからね。

2021.1.06 負のスパイラルから脱出したけど・・・ 福島県浪江町請戸漁港

2021-01-07 09:57:37 | 海釣り

皆さんは福島県浪江町にある請戸漁港を御存知ですか?

2011.3.11東日本大震災のときに原発事故を起こした双葉町の福島第一原発から

北へわずか7kmしか離れていない場所にある漁港です。

じつは私は全く知りませんでした。

昨年10月に、人生で初めて、福島第一原発よりも北にある相馬市の松川浦と

仙台の閖上浜まで遠征しました。そのときに初めて走行した広野町以北の

常磐道の異様な雰囲気には、私は放射能からの恐怖しか感じられませんでした。

しかも遠征先釣り場での、釣り人の多さや混雑に驚きました。

そのような経験から、私の釣行に可能な範囲の北限は福島県いわき市までだな、

と感じ、その北にある福島第一原発をわざわざ超えて、相馬や宮城県のエリアまで

遠征しても、かえって東北地方の釣り人が多くなるだけで、

思ったほどの釣果は望めないなと感じました。

しかしながら、マコガレイを専門に狙って出撃するようになって、

昨年秋からの私の釣行のパターンを振り返りますと、

太平洋側の鹿嶋港や大津港では未だカレイは1匹も釣れないのに、

日本海側では能登半島へ行けば必ず釣れるという結果になっています。

だから太平洋側の釣り場は見切って、全て日本海側のエリアへ出撃すれば

いいじゃないかと思うのですが・・・

だからといって東京都板橋区からそうそう頻繁に石川県能登半島まで

出撃できるものでもなく・・・

やはり、なんとか太平洋側の手短な港で釣れてくれないものか

と願っております。

そんな困ったときにとる、いつもの私の行動パターンは、

だいたいGoogleマップの航空写真と睨めっこです。

今回も、いわき市から北へ海岸線をたどって、中之作、久ノ浜、四倉と、

航空写真を北へ目を移しながら見つめていますと・・・

ふと浪江町にある漁港に目が留まりました。

請戸漁港・・・これ、なんて読むの? 

ウケドギョコウ? ukedogyokou?

 

 

うわっ、震災からもうすぐ10年が経過しようとしているのに、未だに

津波の被害が残されたままじゃないですか?

福島第一原発からわずか7kmしか離れていないから、最近まで避難区域

だったようです。

大丈夫なのか? 

ググってみると、浪江町にも、あのショッピングモールのイオンができたらしい。

 

いちど調査を兼ねて出撃してみよう。

1月6日AM10:00 。釣りに出掛けるには遅すぎる時間に、板橋の自宅を出発。

常磐道の北茨城ICでいちど降りて、釣侍さんでアオイソメ4000円と

ユムシ弾17発を購入。

いわき勿来ICから再び常磐道に乗り込んで北上しました。

 

 

 

 

 

 

 

浪江ICを降りてきて、すぐにローソンを発見。

食料を買い込みました。

 

 

災害復興の関係者たちが宿泊するビジネスホテルもありました。

 

漁港のほうへ進んでゆきますと、

 

 

とうとう請戸漁港に到着しました。

ここまで板橋から275km。

 

 

請戸漁港には漁船がたくさん停泊しておりました。

正月休みなのか? 漁協も休みで、漁業関係者は一人も見かけませんでした。

漁港周辺は復興工事の真っ最中で、工事車両と土木関係者ばかりでした。

船がつながれている旧港のほうは一般人でも入れましたが、新港のエリアは

工事関係者以外は立ち入れませんでした。

 

 

こんな処で釣り竿を積んでうろうろしている練馬ナンバーの私は、いかにも場違いな

雰囲気でしたが、いちおう、私も釣り調査のためにやってきたのですから、

何がなんでも竿を出して、エサを放り込んでみないと気が済みません。

 

 

 

新しく出来た真っ白い堤防まで車が入れたので、この堤防の先端で陣地を築いて

やってみることにしました。

震災前の旧堤防を取り壊して、新しいカタチの堤防を新設したみたいです。

 

 

 

ここで、ちょっと、

請戸漁港の釣りポイントになりそうなところを数か所撮影しましたので、

参考にしてください。どこも釣れそうなポイントばかりです。

 

 

 

 

 

 

どこも面白そうなポイントです。車から離れても寒さに平気な方は釣れると思います。

だけどこの日の昼間の最高気温は2℃でした。笑。

私は寒さに弱いので、車横付けが必須です。

 

 

外海から旧港へ漁船が通る狭い水道に、竿4本放り込みました。

水深は思ったよりも浅く5mぐらいでしょうか。

 

 

 

 

 

 

車のエンジンかけて、暖房を効かせて、ラジオ聞きながら、

車の中から竿先を見つめます。

とっても快適です。

 

まずはエサ取りが居るのか?居ないのか? 

房掛けにしたアオイソメを放り込んで、15分後に回収してみましたが、

冷たくなって伸び切ったアオイソメが何者にも齧られることもなく戻ってきました。

天敵のフグは居ないのか?

このぶんだとエサが減らない。うーん、エサが大量に余るよなー。

 

 

しかもユムシ弾は出番が全く無いな。

せっかく購入したのに・・・。

 

 

無風ですが、とても冷たい空気が流れています。

カモメ、うみねこ、乱舞してます。

平和だなー。

 

 

 

外の景色やらスマホやら、よそ見をして、ふと、竿先に目をやると・・・

横向きに投げ込んだ、手前の黒い竿の先が、一瞬コツンと3cmほど動きました。

 

 

ん? いま動いたぞ・・・

怪しい。

竿先をじーっと注視しますが、それからは全く動かない。

しかし5分ぐらいして、今度は10cmほど竿先がおじぎしました。

やはり(魚が)付いている。

もっと喰え、もっと喰え、呑み込め、呑み込め。

さらに5分ぐらい待ってから、竿を手に持って、様子を見てみました。

オモリを手前に1mほど寄せてずらしたら、オモリのうしろに何か付いているような

感触が伝わってきました。

軽くアワセを入れて、ゆっくり巻き取ると・・・

抵抗しないけど、超重たい感触がありました。

リールをゆっくり巻いて寄せてくると、足元から茶色い菱形が浮かんできました。

か、カレイや。

しかもデカい。

抜き上げられそうでしたが、よこにタモ網を用意していたので、

慎重に掬い取りました。

 

 

 

 

 

時刻 PM 4:35

マコガレイ 43cm (オス)   身柄確保。

 

カレイの血が純白コンクリートに付着すると申し訳ないので、

水汲みバケツとタオルでゴシゴシ。

よく肥えた肉厚プリップリッのマコガレイが釣れて、一気にやる気が出ました。

今がチャンス!!と、アオイソメが団子になるほど盛り付けて、ドボン!!と放り込みました。

が、すぐに日が暮れてきました。

 

 

 

日が暮れて暗くなってくると、頻繁に細かいアタリが出るようになってきました。

釣れてきたのはデカいハゼ、ドンコたち。

暗くなるとやはりカレイは食わないのかな?

 

 

 

 

 

 

 

風も無く、気温もそれほど下がらず、このまま徹夜覚悟で続行しても良かったのですが、

大寒波が迫ってきており、すでに日本海側には暴風警報が発令されたと、

カーラジオから頻繁に情報が流れてきます。

浪江町はいたって穏やかに思えるのですが、帰り道の日立~高萩の区間が心配だったので、

安全最優先で撤収することに。

PM10:00 勇気ある撤退。

 

 

 

 

今シーズン7枚目のカレイ(太平洋側では1枚目)は釣れたし、

久しぶりにドンコも釣れたし、

20cm前後の子持ちハゼも釣れたし、

なかなか良好な結果に終わりました。

請戸漁港の工事が早く完了してほしいです。



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