漁師じゃないんだから・・・

セオリーと言うヤツをすべて無視して釣りをするオヤジのブログです。          採算なんて度外視。遊びだからね。

2021.2.27 完璧なボウズ、珍しいぐらいのボウズ  福島県浪江町請戸漁港

2021-02-28 21:28:17 | 海釣り

13匹目のカレイを狙って福島県双葉郡浪江町にある請戸漁港へ出撃しましたが、

エサのアオイソメが1匹も齧られることなく、完全なるボウズに終わりました。

なので、今回のこのブログ記事には、エサとなるアオイソメ以外には何も載せて

ません。

 

2月27日AM0:30 板橋の自宅を出発しました。

 

 

北関東道は、栃木県の足利~桐生の区間が山火事のため、通行止めのようです。

 

今回は自宅から150kmの地点にある常磐高速道の日立北ICで降りて、

そこから国道6号線を約110kmのらりくらり北上しました。

途中、北茨城にある釣エサ屋の釣侍さんでアオイソメを購入するために、

店が開くAM3:00に時間を合わせて、6号線をのろのろ走っていたのですが、

深夜の時間帯は意外と早く進むことができ、釣侍さんにはAM2:50到着して

しまいました。しかし、店はもっと早くから開店していたらしく、店内には

数名の釣り客がいました。ここでアオイソメ3000円分を購入して、再び

国道6号線を北上して浪江町までゆきました。

いわき市の時点で天気予報には無かった雪が降り出して、うっすらと路面に

積雪が見られました。

 

 

広野町から浪江町までの間の区間( 楢葉町 大熊町 富岡町 双葉町)ではポツポツと

コンビニがあるぐらいで、いっそう寂しく感じられました。

道路沿いの掲示板に頻繁に表示される放射能濃度は0.155μSV/h程度でした。

 

 

 

 

浪江町の請戸漁港の近くまで来ると、工事中の場所が絶えず移動しており、

通行止めの区間も刻々と変化していて、

前回は通行できたけど今回は止められて通行できないことが多くありました。

 

 

 

 

 

請戸漁港にはAM5:20到着。

気温マイナス2℃。車から降りると猛烈な北風が吹きまくってました。

前回来た時にカレイが釣れた漁協市場の前に陣取るも、真北からの風は遮れなく、

どう対処しようか悩みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この日に試したかったのは、赤色集魚効果です。

赤色のビーズやソフトルアーを使って針やハリスまわりを装飾してみました。

カレイには効果があると信じて試してみることに。

 

 

あるいは、

 

しかし、投げ込んで30分経過しようとも、いや1時間経過しようとも、

何一つ齧られることもなく、そのままのカタチで戻ってきました。

だいたいふつうは目的の魚が釣れなくても、エサ取りのフグ、シャコ、ヒトデ

ぐらいは掛かってくるものですが、今回はそれすら見られません。

 

あきまへんな

 

 

この日は、天候は晴れていたのですが、超低温で、北北東からの暴風が吹いていて

これらを避けるべく、車の中から竿を見つめておりました。

長い時間アイドリングしていると、マフラーの中に排気が冷えて水が溜まって

きたり、エンジン下部につららが出来たりしました。

 

昼まで漁協市場前で頑張りましたが、どうやら生物と呼べるものは

全員お留守のようで、場所を移動することにしました。

前回来た時は入れなかった新港側へ移動しました。 写真の真ん中下部の矢↓↓

 

舗装工事が終わった後の奇麗な岸壁から4本の竿を投げ込みました。

北風を追い風にして、投げる向きを南へ向けて投げ込みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

寒いので、車に戻ってまったりと・・・

・・・

・・・

・・・

ん?

 

 

 

あれは、福島第一原発じゃないか。

 

 

 

私は今でも原発反対論者です。

原発はCO2を出さないクリーンなエネルギー? 

冗談じゃない!! どれだけ環境を放射能で汚染しているか。

原発はエネルギー変換効率が高くて経済的に安上がりである?

冗談じゃない!! どれだけ付帯設備にカネがかかっているか。

原発は安定供給エネルギーである。

冗談じゃない!!    不測の事態が発生した時には停止してしまうじゃないか。

あんなものは要らない。

百害あって一利無し。タバコみたいなもんで一時的な気休めに過ぎない。

我々の世代で発生させてしまった事故の代償は計り知れないほど大きく、

そのツケを、我々の子の代、孫の代に支払わそうとしている・・・

・・・

・・・

・・・

なんだかんだと考えているうちに日没になってしまい、

背後から満月が上ってきました。

 

 

 

暗くなって、投げ込んだ竿に付けているケミホタルを見つめていると・・・

・・・

・・・

おっ?

遠く彼方に福島第一原発の煙突?がライトアップされていました。

 

 

PM20:00 

相変わらず魚からの魚信は無いし、私の周囲にも誰も居なくなったので、

撤収することに。

帰りは国道6号線を150km走り、日立南太田ICから常磐道へ乗り込んで、

28日AM1:45 無事に帰還しました。

 

全く釣れなかったことに関しては、

去る2週間前の2月13日に震度6強の地震が発生し、そのことによる影響が

まだ続いているのかもしれません。

 

 

 


2021.2.15  今シーズン12枚目ゲット 新しい発見も・・・ 石川県能登半島蛸島漁港

2021-02-16 12:30:00 | 海釣り

兵庫の実家で所要を済ませた後、2月14日、実家から東京の自宅へ戻る途中に

かなり遠い能登半島へ寄り道してきました。

名神高速道路の米原JCから北陸道へ入って能登半島を目指しました。

天気も良く、日曜日の昼間のドライブ気分でした。

米原周辺から見える伊吹山は奇麗でした。

 

 

釣りエサを買うために、途中、北陸道の敦賀ICで降りて、魚流さんでアオイソメと

ユムシを購入しました。

魚流さんは広い店内に多くの熱帯魚を飼育販売しておられるので、

エサの水槽も循環海水を流していて、エサの生きの良さは日本一だと思います。

ほんと懐かしいなあ。昔、私が滋賀県に住んでいたころ、必ずここでエサを購入して

ました。

 

 

 

昔から釣エサをだいたい4000円ぐらい買って、そのあと向かいにあるローソンで

人間のエサ1000円ぐらい買います。←釣り人でないと理解できない使い方です。笑。

敦賀でエサを買っておくと、金沢のフィッシャーズさんで買う手間が省けます。

 

釣エサ屋は日曜日の夕方は早く終わり、しかも月曜日は定休日であることが多いので

月曜日に釣りをする場合は、なるべく前日の日曜日の昼のうちにエサを購入しておく

べきです。しかし、新しいエサの仕入れは火曜日であることが多いので、日曜日の

エサは在庫残りであることが多く、在庫切れ、エサ切れの場合もあります。

 

今回も日曜日の昼過ぎに、いきなり魚流さんにお邪魔して、青イソメ4000円を注文

したところ、在庫3300円分しか手に入りませんでした。

ユムシも20弾注文したところ、13弾しか手に入りませんでした。

 

 

敦賀の魚流さんとこで生きの良いエサを購入したので、北陸道の金沢西ICで降りて

金沢市街を走る手間が省けました。

金沢森本ICから能登里山海道へスムーズに乗り継ぐことができたので、珠洲市の蛸島漁港

にはPM16:30に到着しました。

昨年の暮れからここへ通うようになって、今回が3度目になります。

これまで2度の釣行で、港内でカレイが溜まるポイントがだいたい判るように

なりました。そのポイントへは、漁港内にある燃料供給設備や魚貝選別の機械設備が

ある場所から投げ込むのが最も近いと思ったので、

足元がかなりごちゃごちゃしいてる場所ですが、そこに陣地を構えました。

夜釣りをするのには、引っ掛けてこけないよう足元に注意。

過去2回ここへ来た時には、ここの設備は全く稼働していませんでしたので、

ここから投げても、地元民へ迷惑はかからないだろうと思い、夜釣りを始めました。

 

 

過去2回の釣行は下の写真に写る広い岸壁から投げ込んでました。↓↓

 

 

 

1時間毎にエサをチェックして投げ返します。

夜釣りではケムシしか掛かってきませんでした。

フグもアナゴも居ません。

15日AM3:00ポツボツと雨が降り始めました。

まあ、車を横付けしてますから大丈夫ですけど・・・。

 

 

このまま朝を迎えて、カレイに集中しようと思っていましたら・・・・

15日AM4:30  とつぜん、設備照明が点灯して、私の陣地の背後で、

フォークリフトがパレットを忙しく運び始めました。

えっ、ここ、動かすの?

どうやら月曜日の早朝からここの設備で仕事するみたいです。

作業員は私には何も言ってきませんが、

私の車の近くをフォークで頻繁に行ったり来たりします。

「邪魔やったら、邪魔って言ってくれたらええのになあ。」

「どけ、って言ってくれたらええのに。」

地元民様のご迷惑にならないように、この場所を立ち退くことにしました。

道具を片付けて、過去2回釣っていた岸壁へ移動して釣り始めることにしました。

 

過去2回はここに大きな漁船が停泊していました。

この日はあの遠洋漁業サイズの大型船が停泊していませんでしたので、

ガラーンと広くなった岸壁の真ん中あたりに陣地を築きました。

しかし、なんか嫌な予感がします。

 

 

 

ここでは、ダイソーで110円で買ってきて、改造を加えたジェット天秤27号を

試してみることにしました。

なかなか良く飛んでくれましたわ。

 

雨の中、4本の竿を広角に投げ終えて、車に入って、濡れたジャージを乾かしていると、

広い岸壁の、私の陣地の後ろのほうに、ダンプカーが数台集まってきました。

なんやろ?

ダンプを注視してみると・・・

ダンプの荷台は空だし、何かを待って待機しているみたいです。

ダンプの運転手は私を見ているようです。

 

そして私は再び車の中から、正面の海のほうを見て、投げ終えた4本の竿を見つめて

おりました。

 

そしたら・・・

 

遠く漁港の外海からサーチライトを照らしながら、大きなサイズの漁船?貨物船?が

ゆっくり入港してきて、船首が転回してこちらへ向ってくるではありませんか。

 

やっ、やべー。

ここに停泊するのか?

ちょ、ちょっと待ってよ。

慌てて車から飛び出して、竿のリールを高速回転させて巻き取ろうとしましたが、

さきの、27号天秤がよく飛んでくれたので、距離が出ていて、なかなか思うように

巻き取れません。

右の竿から1本ずつ巻き取って、やっとこさ2本巻き取ったときには、大型船は

もう目の前に近づいていました。

焦って、慌てて3本目の竿を巻き取ろうと竿を持ってしゃくって、

オモリを浮かせようとしたら、ズッドーン!!やたらと重たいではありませんか。

おいおい、よりによってこんなときに掛かるなよ。

竿がぐいぐいしなって、リールを高速で巻けません。

大型船のサーチライトが私を照らしています。

もう、泣きそうでした。

どうにか足元まで寄せてきて、ぐいっと、竿を満月のように曲げて

カツオの1本釣りみたいに岸壁の上へ引っ張り上げました。

魚は大きなマコガレイですが、全く喜ぶ余裕がありません。

そのまま放置して、すぐに4本目の竿を必死に巻き取りにかかりました。

 

 

泣きそうになりながらどうにか4本の竿を巻き上げて、船が横付けできるように

しました。

大型船は幸いにも私の駐車した場所から少しだけ左前方に停泊してくれました。

 

そこで釣り上げたマコガレイの大きさを測って、写真を撮りました。

 

 

 

マコガレイ39cm オス でした。

射精後の薄っぺらいカレイでしたが、なかなかパワフルに抵抗しました。

今シーズン12枚目のデカいマコガレイです。

 

このカレイを〆てクーラーボックスに入れて、あらためて海を見たら、

2隻目、3隻目、4隻目の大型漁船が続いて入港してきました。

慌てて、釣り座を片付けて、再度、岸壁の端のほうへ移動しました。

 

 

 

入港した大型漁船団から何やら荷物をダンプカーに積んでます。

月曜日の早朝から漁港が活発に仕事を始めました。

私がここで、のほほんと釣りをしていてはいけないような罪悪感を感じましたので

この場を去ることにしました。

 

・・・

・・・

・・・

 

そこで、・・・

 

蛸島漁港から6km離れた飯田港へ転進しました。

この飯田港は以前から注目していた場所ですが、

何故か邪魔が入って、いままでゆっくり釣る機会が無かったところです。

 

 

 

 

ここは意外と水深が深くて、しかも底はドロ底で、海藻も少なくて、

カレイやアイナメや鯛系の投げ釣りやブッ込み釣りには最適であると思われます。

オモリが着水してから道糸がかなりスルスル出てゆきます。

おそらく水深15mぐらいあるのではないかと思うのです。

水深があるということは、外気温の変化に影響されにくく、

大型サイズの魚が底に居ると考え易いです。

 

この雨で工事していた場所から、濁りが流れ出して、

次第に海水が黄色く濁り始めました。

 

 

どんどん濁った真水が流れ込んで海水の色も変わってきました。

投げ込んだエサもそのまま戻ってきました。

これではダメですね。コンディションが悪すぎます。

うーん、どうしようか?

 

ふと、堤防の外側を覗いてみたら、濁りが入っていません。

4本とも堤防の外側へ投げ込みました。

堤防の外側も水深がかなりありました。

 

 

 

 

 

今回はアタリは出ませんでしたが、かなり有望な場所だと思います。

15日PM16:00 エサ切れのため終了。

終日かなりきつい雨の中での釣りでしたが、多くの新しいことを知ることができました。

今後の参考になれば幸いです。

 

帰りは平日ですのでETC深夜割引料金を活用して、

16日AM1:30に板橋の自宅に帰還しました。

 

 

 

 

缶ビールを片手に、持ち帰ったマコガレイをしみじみ眺めておりました。

もう少しじっくりとコイツの引きを楽しみたかったなあ。

私の釣りは、釣り針を飲み込ませてバラシを少なくすることを重視しておりますので、

釣り上げた魚から針を回収するのは、たいてい自宅の台所です。

 

 


2021.2.11 天気は申し分なし。しかし・・・  石川県能登半島西海漁港

2021-02-16 09:53:53 | 海釣り

2月10日の夕方、兵庫県にある実家で用事があったため、板橋の自宅を出発しました。

ところが西へ向けて深夜に新東名高速道を走っている途中で、

ふと、実家での用事は12日であることに気が付いてしまい、何故私はこんなに早く

自宅を出発してしまったのか?

間違って1日早く出発してしまったことに気付いた私は、途中の名神高速道の米原JCで

急遽、北陸道に乗り継いで、目的地を能登半島へ目指して北上してしまいました。

大河ドラマ「麒麟が来る」の見過ぎでしょうか? 米原からどんどん北上する際に、

長浜、小谷城跡、越前朝倉一乗寺、加賀、手取川・・・、

かつて織田信長や柴田勝家が北陸地方を攻め上がった時のような意気揚々な気分に

私も気合いが高まりました。

しかし、平日なので夜間に釣エサ屋が開いていません。

北陸道の金沢森本ICからは能登里山海道に乗り継いで時間調整しながらのろのろ走り、

11日AM5:00 能登島へ渡る手前にある釣エサ屋「つり浜」さんでエサを買うことに

しました。

店主:「いらっしゃい。」

私 :「アオムシ(アオイソメ)4000円分くださーい。」

店主:「赤いのもあるよ。アオイソメの赤いヤツ。混ぜとこか?値段はいっしょやで。

    皆さん、最初はアオムシと赤いのんを半分ずつ買って行って、

    次に来た時はだいたい全員「全部赤いヤツ」って注文するわ。」

私 :「アオムシと色が違うだけやろ?

    深い海の底で本当に青と赤の区別がつくんやろか?」

店主:「つくんとちゃうか? 赤いほうが食いがええみたいやで。」

   「どうする?使ってみるか?」

私 :「ほんなら2000円分ずつ、半分ずつするわ。」

 

 

 

私 :「ところでカレイ釣れてる? ぜんぜん情報が無いから判らんのよ。」

店主:「わからん。ずっと天気が悪かったから。誰も竿出してないわ。」

私 :「ユムシある?」

店主 「無い。」

 

 

そこから35kmある西海漁港へ急行しました。

いつもの新堤防の中ほどの場所に陣地を構えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

風も無く、気温も低くなく、2月にしては快適なコンディションです。

しかし、平日だからなのか誰も居ません。

漁協も仕事してません。

 

ルアーマンも居ません。

 

 

 

釣り始めて30分経過してエサをチェックした時に、竿に重さを感じました。

しかしカレイでなくてガッカリ。

このタコなんやろ?

イイダコより大きいけど、マダコより細いか? 色や模様が気持ち悪いです。

スマホで調べてみると「ワモン(和紋)ダコ」らしい。

 

 

 

 

さらにエサチェックを繰り返していると・・・

北陸名物、居酒屋のお通し。バイ貝の登場です。というよりバイ貝のオンパレード。

 

 

 

ヒトデやケムシが居ない代わりにバイ貝ばかり釣れてきました。

オレの釣り針をガッチリと咥え込んでいますが、元気に動き回っています。↓↓

 

 

くそっ、カレイはおらんのか?

とってもヒマです。

 

 

うーん、とってもヒマです。

ふと私の陣地の横に山のように積んである漁網に目をやると、

網目の大きさに首をかしげます。

網の目の大きさは20cm四方あります。

これでどんなデカい魚を獲るのでしょうか?

オレの竿にもドデカいヤツ来てくれ~。

 

 

 

 

神様ぁ、どうか私にドデカいヤツを・・・

と願っていると・・・

 

キターッ!!

 

・・・ ・・・。

 

夕方になってきました。

 

 

9回裏のサヨナラ大逆転を狙って、赤いイソメを団子のようにして投げ込みました。

 

 

しかしねぇ・・・

 

期待に反して・・・ゲームセット。

結局のところ、カレイは現れませんでした。

場荒れしているのか?

産卵したあとの休息状態なのでしょうか?

なので、アオイソメと赤いイソメの差は見られませんでした。

 

暗くなったので、早々と道具を仕舞い込んで、兵庫県の実家へ向いました。

 

 


2021.02.06 粘った甲斐がありました。目標達成です。 福島県浪江町請戸漁港

2021-02-07 02:40:55 | 海釣り

目標は「1シーズン中に30cm以上のカレイを10枚釣ること」です。

ただし「カレイの種類はなんでも良い」のです。

イシガレイでもヌマガレイでもかまわないのですが、どうせ釣れるのなら

マコガレイやナメタガレイであってほしい・・・

なんとなく簡単に達成できそうな気がするのですが、

それがなかなかどーして。

カレイはアジやキスとは全く違うのです。

潮の動きや日差し等の、何かのスイッチが入らなければ、

目の前に置かれたエサにも口を使いません。

1回出撃するたびに、果たしてカレイ1枚をゲットできるかどうか?

確信が持てないから、それはかなり難しいのです。

少しでも釣れる確率を上げるために、

「待ちの態勢の中に攻める姿勢で臨むこと」が大切なことなのですが、

釣り人の気力と体力の消耗が激しい厳寒期の環境の中では、

果たしてどこまで攻めることができるのでしょうか?

昨年10月からカレイを求めて日本全国へ出撃して、これまでトータル9枚。

(能登西海漁港3、能登蛸島漁港5、浪江請戸漁港1)

依然として鹿嶋漁港、大津漁港では1枚も釣れておりません。

過去に釣れて、現在は立ち入り禁止になってしまった阿字ヶ浦、小名浜大剣埠頭は

もう諦めるしかないし・・・

能登島でのイシガレイも最近は釣れなくなり、代わりにケムシが増えたように

感じるので、どうしても足が向きません。

さらに千葉港の夜ガレイは、今シーズンは情報を掴めず行けず仕舞いでした。

目標10枚達成まであと1枚・・・たかが1枚、されど1枚・・・

それが難しいのです。

 

前書きが長くなりましたが、今回の出撃先は福島県浪江町請戸漁港にしました。

やはり前回(1月6日)初めて釣行したときの、マコガレイ43cmの衝撃は大きく、

まだまだ開拓の余地はあると思うのです。

日付が変わる2月6日(土)午前零時に、板橋の自宅を出発して、のらりくらりと

低速で深夜の常磐道を北上しました。

 

 

途中でエサを買わなくてはなりません・・・北茨城の釣り侍さんはAM3:00開店。

行程途中の常磐道の区間(広野ー常磐富岡)が深夜通行止め(PM20:00~AM5:00)。

というわけで、常磐道の北茨城IC(自宅から170km)で降りて、釣り侍さんが開店すると

同時にエサを購入して、そこから下道で国道6号線を浪江まで90km走行することに

しました。

国道6号線を、いわき市、そして広野町を北上、通過すると、急に寂しい雰囲気になり、

福島第一原発から近い富岡町、大熊町、双葉町を通過するのですが、頻繁に放射能濃度

が書かれた掲示板を見かけました。この日は 0.165μSV/hでした。これくらいなら

人体にぜんぜん大丈夫です。

驚いたことに、こんな警戒区域、帰宅困難区域の近くなのに、ローソンやファミマが

何店舗も営業していました。コンビニ業界の競争ってほんとすごいですね。

国道6号線もあちこちで道路改修の深夜工事をしていました。作業員たちにとって

コンビニはほんと有難いですね。

 

6日(土)AM5:00 浪江町の請戸漁港に到着しました。

ここまで工事だらけの未舗装道路を苦労しながらたどり着きました。

 

 

 

 

港内には常夜灯があり、改修された漁港には、白い岸壁に新しい漁船が繋がれており、

町全体が復興途中の工事だらけの土地の中で、この漁港だけとても幻想的で美しく

見えました。

 

この時間だと私だけでした。

どこに釣り座を構えるか迷いましたが、天気予報ではこの日だけ異常に気温が上がり、

最高13℃まで上がるとのことで、車から離れて、灯台のある突堤の先端を占拠しました。

漁港奥につながる船道へ2本、船の通らない工事中の新港側へ2本投げ込みました。

 

 

船道をねらって、外堤防の近くへドボン!!

底は砂地で引っ掛かるものは在りません。

しかし意外と水深が無いですね。オモリが着水した後にラインが出てゆきません。

前回初めて来たときもそうでしたが、漁港から船が1隻も出てゆかないし、

入っても来ません。

船が通らないから船道の底がえぐられないのかな?

 

 

 

新港側へドボン!!

底は何も引っ掛からず砂底です。

こちらも水深はありません。

 

 

今日こそ1枚釣り上げて、目標を達成したいです。

 

 

 

ここから福島第一原発が見えます。

距離にして7kmほどしか離れていませんから。

 

開始して15分、縁起でもなく、ヒトデが掛かりました。

 

 

AM7:00 晴れてきました。

気温が上がってきて、絶好の釣り日和です。

しかし日和に反して、アタリは皆無でした。

いかにも釣れそうな海水の色なんですがねぇ。

 

 

 

エサ交換のため回収しますが、投げ込んだままのエサが帰ってきました。

フグすら居ません。どうなってんのや?

 

 

おーい、幸運の鳥さんよ、

貧しいこの私に大きなカレイを導いておくれ!!

 

 

あきまへんか?

 

AM9:00ごろから南西風が吹き出しました。

風が強風に変わって、さら暴風に変わりました。

三脚が倒されて、エサ箱や荷物が飛ばされました。

灯台を風避けにして耐え忍んでおりました。

・・・

・・・

・・・

暴風のなか、投げる方向を変えて、なるべく風に逆らわないようにして

昼過ぎまで粘っておりましたが・・・ ・・・敗色濃厚です。

 

 

投げ竿では、何も釣れずでした。

・・・

・・・

・・・

 

し、しかし、灯台の真下で穴釣りしていたシーバスロッドには、

20cmほどのクジメが釣れました。・・・ボウズのがれですわ。

しかしクジメではねぇ・・・

クジメはアイナメより美味しくないのでリリースしました。

 

 

とうとう暴風に耐えきれず、PM1:00 撤収しました。

忍耐と根性も尽きました。

おめおめと撤収です。

東京からはるばるやってきたのに残念です。

4000円分購入したアオイソメのうち3000円分ぐらい残っています。

どーすんねん?

時間はたくさん有るし、他の漁港へ移動するか。

しかし南西からの風を避けられる漁港なんてなかなか無いぞ。

地形から見て小名浜港も大津港もここと同じでしょ。

四倉港や中之作港ならいけるかも・・・、と考えながら、

いわき市まで撤退しようと、請戸漁港のへりを車で移動しているときに、

ふと、漁協市場の建物の前にさしかかったときに港内を見たら、

風も無く、波も無く、えらく穏やかでした。

漁協市場の建物が暴風からの風避けになっていることに気が付きました。

ここでええやん。

わざわざいわき市まで移動しなくても、ここでいいでしょ。

 

 

 

 

PM2:00 あらためて請戸漁港の漁協前に釣り座を構えて、釣り直しました。

針にアオイソメを5匹房掛けにしてドボン!!

30分毎にエサを付け替えて投げ込み返しました。

 

 

PM15:00 

エサ交換のために順番に右の竿から空アワセして回収してゆきました。

いちばん左の4本目の竿を空アワセしたときに、オモリのうしろにズッシリと重たい

感触があり、最初はヒトデかな?とリールを低速にして巻いていると、

途中でかなり強く締め込んで抵抗しました。

こ、これはカレイでしょ。当確です。

 

 

 

 

腹にドロの付いた産卵後の薄ぺらいマコガレイでしたが、ジャスト40cmありました。

( 後日捌いたらメスでした。)

神様が努力賞として1枚くれたのです。

う、うれしー。

目標達成です。今シーズン30cm以上のマコガレイばかり累計でツ抜けの10匹です。

嬉しいなあ。

気持ちに充実感が満ちてきました。

「もうええわ、満足ですわ。 帰ろか。」

と思いましたが、今が時合いでしょ。いまこそチャンスじゃないか。

4本の竿にアオイソメを針に付けられるだけ付けて、ドボン!!放り込みました。

 

 

さらに・・・

 

 

PM16:35 

またもエサ交換のときに、居食いしたマコガレイを確保しました。

コイツも腹にドロの付いた産卵後の薄ぺらいマコガレイでした。

38cmありました。( 後日捌いたらメスでした。)

 

 

 

 

 

なんと累計11枚です。

これまで30cm以上のマコガレイばかり。

イシガレイを1枚も釣っていないのでこれは凄いことです。

PM6:30  日没まで頑張りましたが、エサ切れのため終了しました。

 

帰りは国道6号線で行けるところまで延々と走って(130km)、

日立南太田ICから常磐道へ乗り込んで、無事に帰還いたしました。

海の上を走る日立バイパスって、初めて走りましたよ。

 

 

[ 追記 ]

翌日の日曜日に2枚を捌きました。

天婦羅、唐揚げにしました。

捌くとどちらも産卵後のぺちゃんこの卵巣がありました。

産卵して痩せているとはいえ、この大きさになると5枚卸しにした身は厚く、

天婦羅には十分すぎる身の量でした。