皆さん、レイクロブスターって何?と思われるでしょう。
知ってる人は知っている。知らない人は知らない。
そうです。ウチダザリガニのことです。
えっ、ウチダザリガニって何?と思われる人も多いでしょう。
ウチダザリガニはアメリカザリガニと違って、食べればカニの如くその身は甘くて濃厚で、
しかも食べる身の部分が多くて、まるで淡水に棲むロブスターのような
「ザリガニ」なんです。
そのウチダザリガニは冷水に強いことから、これまで北海道や福島県裏磐梯に生息して
いましたが、誰が放流しているのか知りませんが、同じ特定外来指定生物の小口バスと
共に生息域をどんどん南下して広げています。
私もウチダザリガニの存在を知った2011年から何度か裏磐梯の五色沼へ遠征しましたが、
最近はずいぶん駆除が進んで、年々捕獲数が減り、サイズも小さくなってます。
こだわり1 (kenbouchan4.sakura.ne.jp)
そろそろ調査のためにまた裏磐梯五色沼まで行こうかな・・・と思っていたら、
今週の長野県の新聞記事に、千代田湖でのザリガニ駆除のことが載せてあったので、
急遽、長野県伊那市にある千代田湖へ遠征することにしました。
「なに?、3家族で3時間で99匹だと?・・・1時間に10匹のペースか」
かなり獲れそうです。こ、これは行かねば。
しかし、千代田湖へのルートですが、大変複雑です。今回は近そうに見えましたが
かなり苦労しました。
私の自宅の深谷市からだと、上里SAから高速道路で100km走って(上信越道で佐久JC
経由で佐久南ICで降りて)から、国道142号線と152号線の地獄のヘアピンカーブだらけ
の峠道をなんと下道だけで70kmも走りました。往路の総距離180km。AM0:30自宅を
出発して現地到着はAM5:10・・・走っているうちに夜が明けてしまいました。
途中の峠道で野生のシカと路上で遭遇すること計5回。いつ鹿とぶつかるか?
怖くてスピードを出せませんでした。
苦労して峠の上り坂を上り切って白樺湖の横を通り過ぎたら、
今度は下りのヘアピンカーブだらけで、やっとこさ諏訪市街へたどり着いたと思ったら
すぐにまた峠道へ・・・二度と走りたくないですな。
それと、国道152号線の杖突峠を越えてから中央道晴ケ峰カントリー倶楽部へ入ってゆく
交差点で、道に迷いどっちに進んでよいか思案していたところ、
物陰で無灯にして張っている長野県警のパトカーと遭遇。
「えっ、午前5時前やぞ、こんな山奥の暗くて細い峠道で、いったい何を取り締まって
いるのか?」・・・小心者の私は一瞬ドキッとしましたが、そのパトカーと
すれ違うカタチで交差点を通過しましたが、職質もされずに通過しました。が、
何もないと、ますますいったい何を取り締まっているのか?気になるところです。
さてと、ザリガニ釣りの話です。が、
千代田湖の話を先にします。
山の頂上の溜池という感じで、インレットの河川がありません。
この湖から流れ出すアウトレットの小川が松倉川の始まりになります。
直径300mで周囲1kmぐらいでしょうか。
周囲の半分はペンションが1棟と、広い芝生のキャンプ場(車は乗り入れられない)で
占められていて、残り半周分は松林と野生林ですが、草が奇麗に刈ってあり、組合の
管理が良くされていると思われます。
車止めの先にアウトレットになる、川へ流れ出す箇所があります。
小さなダムのようでした。
ここへ到着する前は、この車止めの先の流れ出しの区域がザリガニポイントだろうと
勝手に思い込んでました。
到着して30分ほど観察してましたが、ザリガニの気配を全く感じませんでした。
流れ出した小川に沿って100mほど坂を下って、様子を見てまわりましたが、
全くザリガニの気配無し。↓↓ 写真の道の左側に小さな小川が道に沿ってあります。
この小川が松倉川の始まりになるわけですが、この川の区域にはザリガニは居ない
ようです。↓↓
AM6:00 ペンションに立ち寄って、ザリガニの情報を訊こうとしましたが、
まだ誰も目覚めていない様子。人の気配がありませんでした。
対岸のキャンプ場で1組だけおられましたが、アウトドアの朝の空気を乱しては
いけないと思い、接触しませんでした。
景色が良すぎます。
到着して1時間ほど経過しましたが、くるま1台すら通りません。
新聞に載った場所だというのに、ザリガニ狙いの家族も来ません。
ザリガニ、ほんまに居るのか?
到着して1時間、いろいろ様子を見ただけでは全く居そうにない気配でしたが、
岸辺に人が踏み荒らした足跡だらけの場所を発見。
おそらく先週ここでザリガニを99匹も獲ったんだろうと思われる場所を見つけました。
しかし雨が降ってるし、とりあえず仕掛けだけ放り込んでおいて、
私は車の中でいっぷくしましょか。
とは言っても・・・カーラジオのNHK第一放送は入りましたが、スマホはWiFi電波が
入らず、グーグルマップやヤフーは全く役に立ちません。
ルアー竿のトップガイドに荷造りロープを1ヒロくくりつけて、反対側の端に
洗濯バサミを付けましたが、このままだと軽くて浮いてしまうので、
急遽ブラクリオモリ5号を追加で取り付けました。
エサはコンビニで買ったするめです。いや、あたりめです。
セブンの100円のあたりめがオススメですが、2時間ほどで1袋使ってしまいます。
家族で1日粘るのでしたら3袋ぐらい必要です。5袋ぐらい買って、余ってしまえば
ビールのツマミにしましょう。
1mほど沖に木の切り株が沈んでいます。↓ ↓ ここが最大のポイントになりました。
ポイント見つけました。ザリガニがあたりめに近づいてきたのを確認しました。
が、しかし、すぐに尻尾を振って深みへ後退して逃げてしまいました。
先週にひどく痛めつけられたのが原因なのか? かなり臆病で、警戒心が強いです。
岸辺から1mぐらい離れて少し深くなっているところに、切り株やブロックなどがある
場所に隠れて何匹もかたまって居ました。居ることは解りましたが簡単には釣れません。
隠れ場の近くにあたりめを落としてやると、すぐ寄ってきて抱きつきますが、
隠れ場から引き離そうとすると、警戒してすぐに手放してしまいます。
アメリカザリガニよりもはるかにシビアで、賢いです。
そうですねぇ、福島県裏磐梯のザリガニと比べても、ここのヤツのほうが警戒心が
強くて、用心深いです。
あたりめに抱かせて、水面近くへ浮かしてきたところを、サッとタモ網で掬いますが、
しまった、黒のタモ網はNGですわ。
ここのザリガニは黒い色に異常に反応して早々と逃げることがわかりました。
黒いタモ網が良くなかったです。
ふだん、カラスにいじめられているからでしょうか?
それと、岸辺に人が立つと、すぐに逃げてドロ底へ潜って隠れてしまいます。
なんという用心深さ。
しかし、私の粘りと腕前で、テクニックを駆使して、どうにか1匹を確保すると、
徹底的に同じポイントを集中的に攻めて、次のヤツも確保しました。
限られた場所にザリガニの通り道があるようです。
とても難しいです。子供の遊びではないです。
ほんと、執念深い大人と賢いザリガニの対決です。
たった10cmほどあたりめを隠れ家から遠くに沈めても、抱きつきに近寄りません。
ザリガニの通り道や隠れ家から少しでも外れると、ぜんぜん釣れません。
それでも、
あれよあれよという間に、AM8:30までに合計22匹を確保してやりました。
ザリガニ釣りはすぐに飽きてしまいます。神経使うし、疲れるし、おもしろくないです。
これだけ獲ればもういいでしょう。
立派なウチダザリガニですねぇ。
ここのザリガニはハサミにある白いマークが福島のザリガニと比べると薄いように
感じます。
22匹居ると思えるのですが・・・。
さてと、帰る前にコイツらを〆なければなりません。
特定外来指定生物だからね。
千枚通しで胸の足の付け根から頭に向けてブスッと突き通して、
少しグリグリとかき回してやると、すぐに伸びて死にました。
一族郎党、皆殺しです。
駆除が目的ですから、小さいヤツでも殺します。
現場でボイルできるように、鍋やコンロ、アウトドア用品一式、クルマに積んで
きましたが、雨が降っているので、面倒くさいし、ここで調理するのはやめときます。
ジップロック袋へ入れてクーラーボックスへ。
氷で冷やして持ち帰ってきました。
死んでしまうと、なんとも情けない。バンザイしたバルタン星人みたいですわ。
大鍋にお湯を沸かして、15分間、茹でてやりました。
きれいに赤く茹であがりました。
いま、NHK大河ドラマで「どうする家康」やってますが、設楽原で信長の鉄砲隊へ
突撃して、無残にも敗れ去った武田勝頼軍の甲冑みたいですな。
その後、彦根藩の井伊家の甲冑色になった「赤備え」みたいです。
帰りの復路は高速道路を利用して早く戻りたかったのですが、カーナビの指示は
恐ろしく遠回りのコース( 中央道→圏央道→関越道 )を鵜呑みにして、復路だけで240kmも
走ってしまい、後悔しています。