漁師じゃないんだから・・・

セオリーと言うヤツをすべて無視して釣りをするオヤジのブログです。          採算なんて度外視。遊びだからね。

2021.02.06 粘った甲斐がありました。目標達成です。 福島県浪江町請戸漁港

2021-02-07 02:40:55 | 海釣り

目標は「1シーズン中に30cm以上のカレイを10枚釣ること」です。

ただし「カレイの種類はなんでも良い」のです。

イシガレイでもヌマガレイでもかまわないのですが、どうせ釣れるのなら

マコガレイやナメタガレイであってほしい・・・

なんとなく簡単に達成できそうな気がするのですが、

それがなかなかどーして。

カレイはアジやキスとは全く違うのです。

潮の動きや日差し等の、何かのスイッチが入らなければ、

目の前に置かれたエサにも口を使いません。

1回出撃するたびに、果たしてカレイ1枚をゲットできるかどうか?

確信が持てないから、それはかなり難しいのです。

少しでも釣れる確率を上げるために、

「待ちの態勢の中に攻める姿勢で臨むこと」が大切なことなのですが、

釣り人の気力と体力の消耗が激しい厳寒期の環境の中では、

果たしてどこまで攻めることができるのでしょうか?

昨年10月からカレイを求めて日本全国へ出撃して、これまでトータル9枚。

(能登西海漁港3、能登蛸島漁港5、浪江請戸漁港1)

依然として鹿嶋漁港、大津漁港では1枚も釣れておりません。

過去に釣れて、現在は立ち入り禁止になってしまった阿字ヶ浦、小名浜大剣埠頭は

もう諦めるしかないし・・・

能登島でのイシガレイも最近は釣れなくなり、代わりにケムシが増えたように

感じるので、どうしても足が向きません。

さらに千葉港の夜ガレイは、今シーズンは情報を掴めず行けず仕舞いでした。

目標10枚達成まであと1枚・・・たかが1枚、されど1枚・・・

それが難しいのです。

 

前書きが長くなりましたが、今回の出撃先は福島県浪江町請戸漁港にしました。

やはり前回(1月6日)初めて釣行したときの、マコガレイ43cmの衝撃は大きく、

まだまだ開拓の余地はあると思うのです。

日付が変わる2月6日(土)午前零時に、板橋の自宅を出発して、のらりくらりと

低速で深夜の常磐道を北上しました。

 

 

途中でエサを買わなくてはなりません・・・北茨城の釣り侍さんはAM3:00開店。

行程途中の常磐道の区間(広野ー常磐富岡)が深夜通行止め(PM20:00~AM5:00)。

というわけで、常磐道の北茨城IC(自宅から170km)で降りて、釣り侍さんが開店すると

同時にエサを購入して、そこから下道で国道6号線を浪江まで90km走行することに

しました。

国道6号線を、いわき市、そして広野町を北上、通過すると、急に寂しい雰囲気になり、

福島第一原発から近い富岡町、大熊町、双葉町を通過するのですが、頻繁に放射能濃度

が書かれた掲示板を見かけました。この日は 0.165μSV/hでした。これくらいなら

人体にぜんぜん大丈夫です。

驚いたことに、こんな警戒区域、帰宅困難区域の近くなのに、ローソンやファミマが

何店舗も営業していました。コンビニ業界の競争ってほんとすごいですね。

国道6号線もあちこちで道路改修の深夜工事をしていました。作業員たちにとって

コンビニはほんと有難いですね。

 

6日(土)AM5:00 浪江町の請戸漁港に到着しました。

ここまで工事だらけの未舗装道路を苦労しながらたどり着きました。

 

 

 

 

港内には常夜灯があり、改修された漁港には、白い岸壁に新しい漁船が繋がれており、

町全体が復興途中の工事だらけの土地の中で、この漁港だけとても幻想的で美しく

見えました。

 

この時間だと私だけでした。

どこに釣り座を構えるか迷いましたが、天気予報ではこの日だけ異常に気温が上がり、

最高13℃まで上がるとのことで、車から離れて、灯台のある突堤の先端を占拠しました。

漁港奥につながる船道へ2本、船の通らない工事中の新港側へ2本投げ込みました。

 

 

船道をねらって、外堤防の近くへドボン!!

底は砂地で引っ掛かるものは在りません。

しかし意外と水深が無いですね。オモリが着水した後にラインが出てゆきません。

前回初めて来たときもそうでしたが、漁港から船が1隻も出てゆかないし、

入っても来ません。

船が通らないから船道の底がえぐられないのかな?

 

 

 

新港側へドボン!!

底は何も引っ掛からず砂底です。

こちらも水深はありません。

 

 

今日こそ1枚釣り上げて、目標を達成したいです。

 

 

 

ここから福島第一原発が見えます。

距離にして7kmほどしか離れていませんから。

 

開始して15分、縁起でもなく、ヒトデが掛かりました。

 

 

AM7:00 晴れてきました。

気温が上がってきて、絶好の釣り日和です。

しかし日和に反して、アタリは皆無でした。

いかにも釣れそうな海水の色なんですがねぇ。

 

 

 

エサ交換のため回収しますが、投げ込んだままのエサが帰ってきました。

フグすら居ません。どうなってんのや?

 

 

おーい、幸運の鳥さんよ、

貧しいこの私に大きなカレイを導いておくれ!!

 

 

あきまへんか?

 

AM9:00ごろから南西風が吹き出しました。

風が強風に変わって、さら暴風に変わりました。

三脚が倒されて、エサ箱や荷物が飛ばされました。

灯台を風避けにして耐え忍んでおりました。

・・・

・・・

・・・

暴風のなか、投げる方向を変えて、なるべく風に逆らわないようにして

昼過ぎまで粘っておりましたが・・・ ・・・敗色濃厚です。

 

 

投げ竿では、何も釣れずでした。

・・・

・・・

・・・

 

し、しかし、灯台の真下で穴釣りしていたシーバスロッドには、

20cmほどのクジメが釣れました。・・・ボウズのがれですわ。

しかしクジメではねぇ・・・

クジメはアイナメより美味しくないのでリリースしました。

 

 

とうとう暴風に耐えきれず、PM1:00 撤収しました。

忍耐と根性も尽きました。

おめおめと撤収です。

東京からはるばるやってきたのに残念です。

4000円分購入したアオイソメのうち3000円分ぐらい残っています。

どーすんねん?

時間はたくさん有るし、他の漁港へ移動するか。

しかし南西からの風を避けられる漁港なんてなかなか無いぞ。

地形から見て小名浜港も大津港もここと同じでしょ。

四倉港や中之作港ならいけるかも・・・、と考えながら、

いわき市まで撤退しようと、請戸漁港のへりを車で移動しているときに、

ふと、漁協市場の建物の前にさしかかったときに港内を見たら、

風も無く、波も無く、えらく穏やかでした。

漁協市場の建物が暴風からの風避けになっていることに気が付きました。

ここでええやん。

わざわざいわき市まで移動しなくても、ここでいいでしょ。

 

 

 

 

PM2:00 あらためて請戸漁港の漁協前に釣り座を構えて、釣り直しました。

針にアオイソメを5匹房掛けにしてドボン!!

30分毎にエサを付け替えて投げ込み返しました。

 

 

PM15:00 

エサ交換のために順番に右の竿から空アワセして回収してゆきました。

いちばん左の4本目の竿を空アワセしたときに、オモリのうしろにズッシリと重たい

感触があり、最初はヒトデかな?とリールを低速にして巻いていると、

途中でかなり強く締め込んで抵抗しました。

こ、これはカレイでしょ。当確です。

 

 

 

 

腹にドロの付いた産卵後の薄ぺらいマコガレイでしたが、ジャスト40cmありました。

( 後日捌いたらメスでした。)

神様が努力賞として1枚くれたのです。

う、うれしー。

目標達成です。今シーズン30cm以上のマコガレイばかり累計でツ抜けの10匹です。

嬉しいなあ。

気持ちに充実感が満ちてきました。

「もうええわ、満足ですわ。 帰ろか。」

と思いましたが、今が時合いでしょ。いまこそチャンスじゃないか。

4本の竿にアオイソメを針に付けられるだけ付けて、ドボン!!放り込みました。

 

 

さらに・・・

 

 

PM16:35 

またもエサ交換のときに、居食いしたマコガレイを確保しました。

コイツも腹にドロの付いた産卵後の薄ぺらいマコガレイでした。

38cmありました。( 後日捌いたらメスでした。)

 

 

 

 

 

なんと累計11枚です。

これまで30cm以上のマコガレイばかり。

イシガレイを1枚も釣っていないのでこれは凄いことです。

PM6:30  日没まで頑張りましたが、エサ切れのため終了しました。

 

帰りは国道6号線で行けるところまで延々と走って(130km)、

日立南太田ICから常磐道へ乗り込んで、無事に帰還いたしました。

海の上を走る日立バイパスって、初めて走りましたよ。

 

 

[ 追記 ]

翌日の日曜日に2枚を捌きました。

天婦羅、唐揚げにしました。

捌くとどちらも産卵後のぺちゃんこの卵巣がありました。

産卵して痩せているとはいえ、この大きさになると5枚卸しにした身は厚く、

天婦羅には十分すぎる身の量でした。