
ツワブキの黄色が、倒れこんではいるけれど点々と見える。
他にはヨメナの薄紫。
ここでは栗の枝があちこちに散乱している。
▲ 倒れこんでいる茎から幾つもの蕾。花はこれから幾つも咲くだろう。
▲ ツワブキの花は横向きに咲く事が多い。今日は倒れこんで咲いていた。
▲ それでも虻や蝿は飛び交っている。
▲ ツマグロキンバエ ♀
ツワブキ(石蕗、艶蕗) キク科ツワブキ属 Farfugium japonicum
(=Farfugium tussilagineum 、Ligularia tussilaginea)
(2017.10.24 須磨離宮公園)
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▲ 去年のツワブキ ツマグロキンバイとキゴシハナアブ
▲ キク科図解(再掲)
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【筒状花の雄性先熟性】
ツワブキなどのキク科の花(頭花)は、周辺の舌状花と中心部の筒状花から成る。
頭花は外側の花から中心へと開花が進む。
筒状花は小花の集まり、花冠の中心にあるおしべは5本が葯のところで合着、筒状になっている。
花粉は筒の中に出てから、めしべの花柱に押されて筒先から溢れ出る。
花粉が出切ってから、花柱が伸びて先が2裂、分かれた又の間が柱頭となる。
花粉が出切ってからめしべが受粉可能となる「雄性先熟」なので、
花粉が同じ花に受粉する「同花受粉」は起こらない。
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去年のツワブキ 冬姿
まぁ~ツマグロキンバエが素敵です。
ツワブキの黄色のお花の上で最高ですね。
躍動感がすごいです。連写するのですか?
今季は出逢うのは雄ばかりで
逢いたいのですが雌には逢えておりません。
台風にも負けずツワブキが美しく頑張っていますね。
とても倒れ込んでいるようには見えません。
やはり撮り方なのでしょうか・・・
小さな筒状花の中心にある柱頭のようなものは
持ち上げられているように見えますね。
小さなものが気になって仕方ないです。
小さな花を撮っているときにそこにやってくる昆虫はお邪魔虫。
たまたまやってきた昆虫を撮っていると、肝心の花を撮り忘れます。
ですから普通は余り熱心には撮らないのですが
大きな花だと、追い払って撮り終わってから、昆虫にカメラを向けることは多いですね。
一眼レフではないので、クローズアップレンズ一枚を着け
ブームの望遠端で30㌢離れて撮るとこの画像になります。
連写モードは昆虫を撮るときにだけ使います。
10枚も撮れば1枚くらいは使える画像がありますね。
キク科の花の多くは、筒状花も一つの花の単位なので、似たような構造です。
五枚の花弁、そこに最初は筒状に合着したおしべが伸びあがり、
やがてその筒の中からめしべが伸びて花粉を貰う。
幾つかの花をじっくり見ていると、それぞれの過程が見えるので楽しいですよ。
図解を見るととても嬉しくなります。
これからはキク科のお花見る目が変わると思います。
ツマグロキンバエと写っている筒状花を見ると
飛び出している雄しべの様子が良くわかります。
色々とありがとうございます。
そうすると今度は違った部分にも目が慣れてきて、新しい事を覚える。
好きな事だとその繰り返しだけで、どんどん広がって深まってゆくものだと思います。
おしべが花粉を出し切った花は、しっかりとめしべの柱頭が伸びて
そこに別の花の花粉を付けたツマグロキンバエなどが飛んで来て…。
撮る被写体も次々増えることになりますね。