![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/66/67ec9f5969c68152e5e37d22d869ae7f.jpg)
「葉柄内芽」の一つの例。
プラタナスと呼び習わされている樹には三種類があり、
葉の様子、樹皮の様子、果実の数などで細かく説明がなされている。
スズカケノキ、アメリカスズカケノキ、その二種の雑種・モミジバスズカケノキ。
最も確実なのは樹皮だと、幾つかの解説。
果実の数でわかるとも解説されている。
葉の形でも充分に区別出来ると説明される方も多い。
ここに育つ樹はモミジバスズカケノキだと思っていた。
根拠は、葉でも樹皮でも果実の数でもなく、
足繁く通っていた新宿御苑にあったモミジバスズカケノキに樹形が似ているからだった。
それでも果実の数が一個だから、アメリカスズカケノキじゃないか…と思ったりもした。
葉の形からの区別だけでは心許ないし、果実の数だけでも心許ない。
ここの樹は根元に近い部分は苔が生えているほどに太く大きいし、樹皮はごつごつしている。
ところが幾つか分かれて伸び上がっている幹は、やはり樹皮が剥がれ落ちている。
アメリカスズカケノキにはない特徴だと思っている。
【再掲画像】 右の円内は葉柄の基部、葉が落ちると左の円内のように冬芽が現れる。
果実は球形、大きな方はまだ種子を飛ばしていないもの。
小さな方は種子を飛ばした芯の部分だけが残っている。
樹上で種子を飛ばすことなく地上に落ちた果実。
地面に落ちて砕けた果実の幾つかは球形のママだが、時には衝撃で割れている。
茶色のふさふさとして毛が種子の一つ一つに付いている。
葉柄基部、冬芽を包んでいた。
かなり上部の幹は街路樹などで見られるように、樹皮が剥がれている。
基部から2㍍近くで、幹は左右に枝分かれしている。
樹皮はやはり剥がれ落ちている部分が目立ちはじめる。
このことから、モミジバスズカケノキだと推定していた。
かなりの古木、このように苔むした太い「プラタナス」は、新宿御苑で撮った記憶が残っている。
この部分だけを見ると樹皮は剥がれ落ちてはいないから、アメリカプラタナスだろうか。
アメリカスズカケノキ スズカケノキ科スズカケノキ属 Platanus occidentalis
モミジバスズカケノキ(紅葉葉鈴懸の木) Platunus x acerifolia
(2014.12.28 明石公園)
☆
当初からこの樹をモミジバスズカケとして掲出したが、葉の形、果実の数(殆どは一つ、時に二、三個)から
アメリカスズカケノキではないかとの指摘を頂いた。
ただ、雑種の場合、両者の性質がどこかに出て来る訳で、特に樹皮は下部では剥がれ落ちている部分は見えないが、
枝分かれした部分はやはり剥がれ落ちていることから、やはりモミジバスズカケの古木と感じる。
そのように追加記述をしたのだが、幾つかの樹を見る限り、
葉の形状、果実の数、樹肌の特徴からアメリカスズカケノキに落ち着きそうだ。
☆
同じ樹でも葉の形状はかなり違っている。
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アメリカスズカケノキ
そうそう、1年前、アメリカスズカケでは?とコメントしたものの、上部の樹皮が剥がれている点は気になっていました
今年も、ああでもないこうでもないと悩みながら散策を楽しみたいと思っています
本年もよろしくお願いいたします
確かにそうですね、これは正しくは何々です…なんて、断言できるほどには確証もないものが、幾つもありますね。
これは何々だろうなぁ~、と思いながら、何年も見続ける木や草が如何に多いか。
植物散歩の楽しみが、そうして曖昧さの中にあるのだと思うと、楽しみも増えるのだと思いますね。
今年もまた、公園や道端でお会い出来ることを楽しみにしております。